OVHcloudがパリでマルチゾーンクラウドリージョンを開始
欧州のクラウドプロバイダーOVHcloudは、フランスのパリに新しいクラウドリージョンを開設しました。
同社によると、3-AZパリリージョンは、約30km離れた3つのデータセンターにまたがっており、企業に耐障害性と低レイテンシーを提供することができるとのことです。
この新しいリージョンでは、データを複製してほぼ瞬時にフェイルオーバーすることや、分散して拡張することも可能であるとのことです。OVHは以前、ストラスブールの敷地内での火災を受け、バックアップを同じデータセンターに置いたことで批判されました。
同社によると、導入は即座に可能で、通常はパリにある3つのデータセンターに最低3台のベアメタルサーバーを設置することにしました。
ベアメタルサーバーは、3-AZパリリージョンで利用可能となる最初のサービスです。OVHによると、コンピュート、AI、量子、ストレージなどの他の製品やソリューションも近々に利用が可能になるとのことです。
OVHのYaniv Fdida最高製品・技術責任者(CTO)は、次のように述べています。 「今回のサービス開始は、当社のパブリッククラウド戦略における重要な一歩です。お客様が可用性と耐障害性の高いサービスやアプリケーションを構築できるよう、堅牢なインフラを提供するという当社のコミットメントを示すこの新しい提案を、本当に誇りに思います」と述べています。
さらに、同社はアベイラビリティゾーンのリージョンをさらに増やす予定だと付け加えました。
現在、OVHcloudは9カ国に44のデータセンターを展開しており、近日中にはさらに7つのデータセンターを追加する予定とのことです。これらのデータセンターは、フランス、米国、カナダ、ドイツ、オーストラリア、ポーランド、シンガポール、インド、英国にあり、自社ビルとリース拠点が混在しています。
先月、OVHcloudはカナダのポートフォリオに8つ目のデータセンターを追加し、トロントのAscent TOR1データセンターのスペースを所有しました。また同月、フランスのクロワのデータセンターから量子コンピュータを立ち上げ、インドにあるムンバイのデータセンターを強化しました。
また先月は、ストラスブールのSGB2データセンターで発生したOVHcloudの火災から3年を迎えたタイミングでもあります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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