アリババクラウドと小鵬汽車が自動走行車のクラウドデータセンター開発
パフォーマンスについて大きな、しかし曖昧な主張
アリババクラウドは、電気自動車メーカーのXPeng Motors(小鵬汽車) と提携し、自動運転車のモデルテスト用データセンターを開発しました。
「自動運転用インテリジェントコンピューティングセンター」は内モンゴル自治区ウランカブにあります。アリババはXPengの株式を12%保有しています。
両社は、この施設の演算能力は「600ペタフロップスに到達できる」と主張しており、Top500によれば、世界で2番目に強力なスーパーコンピュータとなります。(中国の秘密のエクサスケールシステム2つを含めれば4番目)
ただし、「到達できる」というのは非常に曖昧な表現で、両社はどのベンチマークを使ったのか公表しておらず、Top500はLinpackのベンチマークテストに依存しています。この数字はAIベンチマークに基づくものである可能性が高く、印象は薄いと思われ、DCDは明確な説明を求めています。
XPeng社の創業者兼会長Xiaopeng氏は、「インテリジェントセンターのコンピューティング支援により、2025年にはXPeng社がハイレベルな自動走行を実現できると考えている」と述べました。
同社はこの新しい施設によって、同社の自動運転モデルのトレーニングを170倍近くスピードアップさせることができると述べています。
「福澳(Fuyao)」施設は空冷式で、年間平均PUEは1.2未満。年間の80%以上は新鮮な外気を冷却に使用する見込みです。
中国は「東部のデータを西部で計算処理」の一環として、北部のウランカブ地域をデータセンターのハブ拠点の1つとして位置づけています。ウランカブには、Huawei、Apple、UCloudが運営するデータセンターのほか、アリババの施設もあります。TikTokのライバルである快手(Kuaishou)は、この地域に14億ドルのデータセンターを建設しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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