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Amazonがオレゴン州でデータセンター事業を拡大、400エーカーの土地を購入
アーリントンでの開発を検討中
Amazon Web Services(AWS)が、オレゴン州でのデータセンター拠点を拡大しようとしています。
Oregon Live紙の報道では、同社はデータセンタープロジェクト用に、アーリントンの400エーカーの土地を確保中です。
同社によると、許可証、電力供給、税制優遇措置の交渉などのプロセスがあるため、アーリントンで実際にサイトを運営するまでにはまだ何年もかかる可能性があるとのことです。AWSはすでに、オレゴン州のモロー郡とユマティラ郡でデータセンターを運営しています。
このプロジェクトについて、アーリントン市長のJeffery Buftonは、次のように述べています。「このプロジェクトは、アーリントンにとってさらなる成長のきっかけとなるでしょう。ハイウェイ沿いの単なるトラックストップで終わることはないでしょう。」
Amazonは2024年夏、アーリントンの上のメサに376エーカーの土地を1000万ドルで購入し、さらにアーリントン港に30エーカーの土地を300万ドルで購入しています。
同紙によると、市と港湾は10年以上前から共同で開発用地の準備を進めてきたとのことです。
AWSのグローバルデータセンター担当副社長であるKevin Millerは、同紙の取材に対し、アーリントンはオレゴン州の既存拠点に近く、レイテンシーの観点からも理想的だと語っています。また、土地取得は、最初のステップですが、建設開始の時期については明言を避けました。
同社は、何年も前からオレゴンにデータセンターを構えています。2011年頃からモロー郡のボードマンで建設を開始し、2017年頃からは近隣のユマティラ郡のハーミストンで拡張しました。同社は、これらのデータセンターから米国西部(オレゴン)リージョンを運営しています。同紙によると、これらの既存のデータセンターでは、Amazonは年間1億ドル近い減税措置を受けているとのことです。
アーリントンは、オレゴン州の2つの主要データセンターホットスポットである、ポートランドから東に約140マイル、ボードマンから西に27マイル離れた小さな都市です。同市は、オレゴン州とワシントン州の州境である、コロンビア川沿いに位置しています。
同社は2024年2月、オレゴン州の風力発電所から電力を調達するためのPPAを、Avangridと締結しました。Amazon Wind Farm Oregon(別名Leaning Juniper IIA)は、40基のタービンで98.4MWの発電能力を持つと言われていました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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