Quantum Switch Tamasuk、サウジアラビアで初のデータセンター完成へ

ダンマーム郊外に60MWの施設を建設中

Quantum Switch Tamasuk(QST)は、サウジアラビアで最初のデータセンターの完成に近づいており、同社が開発を目指すいくつかの場所の詳細が明らかになりました。

英国のデータセンター企業Quantum Switchと地元のインフラ投資家Tamasukによるサウジアラビアの合弁企業であるQSTは、2月にサウジアラビア政府向けに300MWのデータセンター容量を開発する計画を発表しました。当時、同社は2つの施設を開発中であること、今後5年間で年間60MWの施設を立ち上げる計画であること以外の詳細を明らかにしませんでした。

しかし、TamasukのCEOであるMatthew Nathanは、今週のLinkedInの投稿で、キングサルマンエネルギーパーク(SPARK)内にほぼ完成したデータセンターの写真を公開しました。2021年9月頃に着工したとのことです。

「サウジアラビア王国におけるこの画期的なデータセンターの納入を成功させるために、非常に協力的だったQSTプロジェクト管理チーム、契約業者、SPARKチーム、サウジアラビア通信情報技術省(MCIT)に賛辞を送ります。」

サウジアラムコの完全子会社であるSPARKは、サウジアラビア東部州アブカイク郊外、ダンマームの南約70km(45マイル)に位置する50平方キロメートル(5000ヘクタール)の敷地に建設されました。

現地報道によると、QSTはリヤド、ジッダ、ネオムでも開発を進めているとのことです。Quantum Switch社のサイトの更新情報によると、今回の契約は30億ドル以上と評価されています。

データセンター施設には、MCITとKing Abdulaziz City for Science & Technologyが主導する非営利イニシアチブ「Saudi Internet Exchange Point」など、デジタルインフラ構築を目的とした政府プロジェクトが収容される予定です。

Al Blagha Groupが完全所有するTamasukは、リヤドを拠点とするサウジアラビアのインフラ開発企業および投資家です。2019年に設立され、英国に拠点を置くQuantum Switchは、元DigiPlexのハイパースケール担当副社長Tim Bawtreeが率いています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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