Data Center First、インドネシア・バタム島初のデータセンターを起工

Data Center First(DCF)は、インドネシアのバタム島のNongsa Digital Parkにある同社初の30MWデータセンター・プロジェクトのフェーズ1の起工式を行いましました。

新施設「Nongsa One」は、Uptime Tier III規格準拠で設計・建設されており、2023年第4四半期末に完成が予定されています。2.57ヘクタールの敷地に建設される第1フェーズ施設は、2階建てで、6MWのクリティカルIT負荷を提供する予定です。施設の総床面積は6,085平方メートル(65,500平方フィート)で、4つのデータホールが設置される予定です。

Data Center FirstのKa Vin Wong CEOは次のように述べています。「この画期的なイベントは、インドネシアとシンガポールのデジタル経済におけるニアショアリングICTビジネス戦略実施の可能性を現実化する。世界経済がポストパンデミック時代に新たな成長を見出し続ける中、この地域にとって刺激的かつ触媒的な成長機会である」

バタム島はリアウ諸島最大の都市で、シンガポールに近く、シンガポール海峡を挟む反対側に位置しています。Citramas Groupが開発したNongsa parkは、税制面で有利な経済特区(SEZ)としての地位を獲得しています。また、Telkom IndonesiaとEtisalat、GDSもNongsa parkでの開発を検討しています。

DCFは、香港の不動産プライベートエクイティ会社Gaw Capital Partnersが昨年設立した会社で、業界のベテランWong Ka Vin氏が率いています。同社は2021年10月にバタム島でのデータセンター建設計画を発表しました。同社のウェブサイトによると、DCFはインドネシアのジャカルタ、フィリピンのマニラ、ベトナムのホーチミン、タイのバンコクでもプロジェクトを計画中ですが、これらの開発に関する情報は公開されていません。

Wong氏はこれまで、i-STT、Neustar、Equinix、CSF Group、1-Netでの役職を歴任してきました。Gaw Capital Partnersはこれまで、中国に特化したデータセンター・ファンドに13億ドルを調達し、上海郊外の30万平方フィート(27,900平方メートル)の施設に投資してきました。同社はその後、東京、韓国、ベトナムでの投資やプロジェクトについても発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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