DataDomeがキルギス初の商用データセンターを首都ビシュケクに開設

ロシア・キルギス開発基金が100ラック施設に出資

ロシアのエンジニアリング・システム・インテグレーターであるDataDomeは、キルギスの首都ビシュケクに、同国初の商用データセンターを開設しました。

このプロジェクトでは、ロシア・キルギス開発基金(RKDF)から100万ドルの資金を受け、500kW、Tier III品質の施設を建設しました。

同施設は、現地の新しいデータセンター事業者であるDataTimeによって運営されます。このプロジェクトの計画は、昨年4月に初めて発表されました。

このデータセンターは、政府機関や商業組織のデータを保存し、国のストレージ需要の20%をカバーします。この施設のその他の仕様についてはまだ公表されていません。

DataTimeのYan Ilnitsky副社長は、次のように述べました。「現在、私たちのデータセンターには100のサーバーラックがあり、10万ペタバイトのデータを保存することができます。将来的には、さらに50ラックを購入し、拡張する予定です。」

「我々は、専用サーバーをレンタルするサービスだけでなく、コロケーションも提供しています。このデータセンターは、重要なデータを保管するバックアップ・サイトとしても利用できます。」

RKDFによると、EAEU地域のデータセンター市場は4億ドルと推定され、新施設の建設により、同地域のデジタルインフラの不平等が解消されるとのことです。

RKDFのArtem Novikov理事長は次のように述べました。 「2027年までの戦略の枠組みの中で、ITは当基金の活動の中で最も重要な分野のひとつです。私たちは今後4、5年のうちに、キルギス内にある自国の施設を使い、キルギスが情報保管の需要を100%満たせるようになることを望んでいます。」

2000年に設立されたDataDomeは、データセンターの設計、コミッショニング、エンジニアリング・システム・サービスを提供し、主にロシア国内で事業を展開しています。2021年、同社はRostelecomのためのプロジェクトで、ロシアの遠隔地チタ市に小規模な施設を建設しました。

それ以来、モスクワにあるRelcom Dataの新しいデータセンターモジュールや、トヴェリにあるKey Systems and Componentsグループのデータセンター、ロストフ・ナ・ドヌにあるTele2のデータセンター、モスクワのロシアTVチャンネルSTSのデータセンターも支援しています。

地元の事業者であるDataTimeに関する情報は限られていますが、Osso.kgによると、同社はPavel TreskunovとSergei Shurshalinによって2022年に登記されたとのことです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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