
Googleがクアラルンプール郊外の389エーカーをデータセンター開発用に購入
Gamudaからポートディクソンに投資
マレーシアのインフラ企業Gamudaが、クアラルンプール郊外のデータセンター開発用地をGoogleに売却しました。
1月、同社はデータセンター開発計画用にポートディクソンに389エーカーの土地を取得しました。Gamuda DC Infrastructure Sdn Bhdは今週、Google傘下のPearl Computing Malaysia Sdn Bhdとの間で、この土地の売買契約と外部インフラ契約を締結しました。
この契約により、Gamudaはポートディクソンにある389エーカーの土地を4億5,520万マレーシアリンギット(1億730万ドル)でPearlに売却し、10億マレーシアリンギット(2億3,590万ドル)でデータセンター開発のための、土工や外部インフラ工事を含む実現工事を請け負うことになりました。
土木工事には、総生産能力6500万リットル/日の新しい水処理プラント、水処理プラントとデータセンターのサービス貯水池を結ぶパイプライン、低湿期に十分な水量を確保し汚染を緩和するための河川外貯水池などが含まれます。工事はそれぞれ2025年、2027年、2028年に完了する予定です。
実際に計画されているデータセンターの数や規模、開発スケジュールなどの詳細は明らかにされていません。
ポートディクソンはクアラルンプールの南約90km、マラッカ海峡のほとりに位置します。Gamudaは、ネグリ・センビラン州のムキム・ジマにある約389エーカーの土地のフリーホールド権を、West Synergy Sdn Bhdから4億2440万リンギット(9400万ドル)で購入しました。以前の報告書では、バンダール・スプリングヒルのスプリングヒル工業団地に位置するこの用地は、700MW~1GWのデータセンター容量をサポートできるとされていました。
1976年に設立されたGamudaは、エンジニアリング、不動産、インフラストラクチャー企業です。空港、道路、鉄道、タウンシップ、再生可能エネルギー、水などに投資しており、マレーシア最大級のインフラ企業です。
同社は以前、サイバージャヤにある、AIMSのデータセンター開発にも関わっています。
Googleは、2022年にマレーシアのクラウドリージョンの計画を初めて明らかにしました。
Google傘下のPearl Computingは、クアラルンプールの北西に位置するクランバレーのElmina Business Parkにあるデータセンター開発用地を、マレーシアの不動産会社Sime Darby Propertyと共同で取得したことがあります。エルミナにあるGoogleのデータセンターは、2026年と2027年に稼働する予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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