atNorthがフィンランドで60MW超のデータセンターを発表

2025年に第1フェーズが稼動予定

北欧のデータセンタープロバイダーatNorth社は、フィンランドに60MW のハイパースケール施設を開設し、地域社会に熱を供給すると発表しました。

ヘルシンキの北東140kmにあるクーヴァラのFIN04サイトでは、60MWの電力がすぐに供給され、建設が完了すれば数百MWまで拡大できる、とatNorth社は語っています。

この場所は、atNorth社にとって10番目のデータセンターとなる見込みです。 atNorth社は2017年に北欧のサービス会社Advania社から独立し、2021年にatNorth社を買収したスイスの投資家 Partners Groupの支援を受けてデータセンターの買収と建設を進めてきました。

このキャンパスは、コロケーションの顧客や、ハイパースケーラー向けの大規模なビルド・トゥ・スーツ・プロジェクトを対象とする施設です。

atNorth社の CEO、Eyjolfur Magnus Kristinsson氏は 「本契約は、atNorth社にとってまたとない意義深い機会となりました。当社が拡張を続け、高パフォーマンスのサービスに対する高まる需要に応えていく中で、コウヴォラは次の拠点として重要な場所です」と 述べています。

続けて、「私たちは、ハイパフォーマンス・コンピューティングを必要とするAI企業やハイパースケーラー、国際的な組織と話し合いを続けています」と発表しました。

KSS Energia社のCEO、Marko Riipinen氏は以下のコメントを残しています。「クヴォラには、地元のエネルギー会社KSS Energia社が運営する地域暖房システムが設置されています。私たちは、atNorth社と協力し、サステナビリティの目標達成とより良い世界への貢献に努めるその他の企業のインスピレーションとなるべく熱再利用に取り組むことを嬉しく思います。」

Marita Toikka クヴォラ市長は、この地域の循環型経済対策を称賛するとともにこのように述べています。「クヴォラは持続可能を考える企業にとってとても良い場所です。私たちは、環境に配慮しデジタル化推進に価値を見出しているatNorth社のような社会的責任のある企業からの事業投資を歓迎します。」

AtNorth社は先日、フィンランドのヴァッリラとエスポーにある2つのデータセンターFIN01とFIN03を 親会社であったAdvania社から買収し、さらにエスポーに15MWの3つ目の施設を建設すると発表しました。

同社はデンマークにも30MWの施設を建設中で、2024年末のオープンを予定しています。同社は8月にスウェーデンのHPC企業Gompute社を買収し、さらに10 MW の容量を追加しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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