NTT、ドイツでベルリン2キャンパスを開設
NTT Ltd.のGlobal Data Centers部門は今週、ドイツの「ベルリン2」新データセンター・キャンパスが稼動を開始したことを発表しました。
Lankwitzer Strasse 45-47に位置するこのサイトには、第一期工事として2棟のデータセンターが建設され、およそ10,000㎡のデータセンタースペース、初期で24MWのIT負荷が提供されます。
「デジタル経済・社会の中心はデータセンターです。ドイツ政府のデジタル戦略を成功させるには、このようなデータセンターが早急に必要なのです。同時に、ここドイツに拠点を置くことで、企業のデジタル主権、つまり使用するITシステムやデータに対する最大限のコントロールを保証します」NTT Global Data Centers EMEAの最高経営責任者であるFlorian Winkler氏はこのように述べています。
「ベルリン2のC棟とD棟が完成すると、最大IT容量は48MW、データセンター面積は19,200平方メートルとなる予定である」とWinkler氏は、同社が次の展開のフェーズを計画していることを付け加えています。
NTTは、パートナーであるInvesta社およびGASAG社と共同で、ドイツ最大の地域暖房熱再利用プロジェクトを開発しており、データセンターの廃熱を利用して、隣接するMarienparkの「ベルリン市内の多くのビル」を暖め、将来的には温水の供給を目指しています。
当初、新キャンパスは年間を通じて約2MWのサーマルパワーを提供し、約1,000戸の近代的な一戸建て住宅に供給される予定です。将来的には、さらに最大10MWの供給を目指しています。
GASAG社のCEOであるGeorg Friedrichs氏は次のように述べています。「NTTの新データセンターは、ベルリンのデジタル化に大きく貢献するだけでなく、ベルリンのエネルギー供給にも多大な可能性をもたらします。NTTのパートナーであるInvesta社と共同で、私たちはMarienparkで発生する廃熱を持続可能なエネルギーソリューションとして利用していきます。廃熱のポテンシャルは、将来的にさらに多くの商業ビルや住宅に持続可能な熱を供給し、ベルリンの脱炭素化に大きく貢献する機会を提供します」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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