Rostelecom子会社がロシアのニジニ・ノヴゴロドにデータセンターを開設

モバイルデータ処理の提供も明らかに

Rostelecomの子会社RTK-TsODが、ロシアの都市ニジニ・ノヴゴロドにデータセンターを開設しました。

同社はまた、顧客向けに新しいモバイルデータ処理の提供を開始しています。

RTK-TsODは、RostelecomのITサービスプロバイダー子会社で、顧客にインフラとクラウドコンピューティングソリューションを提供しています。

同社によると、ニジニ・ノヴゴロド DCはRTK-TsODが所有・運営する初のデータセンターであり、3,539平方メートル(38,093平方フィート)の敷地に、4つのマシンルーム、401のラックを備え、5MWのIT容量を有するとのことです。

同社によると、ニジニ・ノヴゴロドのYegor Polyakov副知事と、RTK-TsODのSergey Bochkarev総責任者の合意書締結後である2023年末に建設が開始されたとのことです。データセンターの第1フェーズと第2フェーズは先月開始されました。

データセンターは、35 Fedonseenko Streetにあります。

Sergey Bochkarev総責任者は、この立ち上げについて、次のように述べました。「ニジニ・ノヴゴロドのデータセンターは、25番目のRTK-DC施設です。その開設は、ロシア地域のデジタル化に向けた新たな一歩であり、近代的、技術的、効率的な都市インフラの発展への貢献となります。このデータ処理センターの第2段階は、予定より6か月早く完成しました。建設サイクルが1年半から2年とされる施設にとって、これは大幅な加速です。」

また、RostelecomのMikhail Oseevsky社長は、次のように付け加えました。「Rostelecomは、顧客のニーズに応えるため、データセンターのネットワークを計画的に開発しています。当社のクラウドリソースは、国家サービスのエコシステムを含む、最も重要な国家情報システムにサービスを提供しています。ニジニ・ノヴゴロドのような経済力のある地域に、当社独自の近代的で強力なデータ処理センターを開設できることを嬉しく思います。」

ニジニ・ノヴゴロドは、ロシア西部のヴォルガ川沿いにある大都市です。DataCenterMapには、この地域でKomplex-HostとRuweb-NNが運営する2つのデータセンターが掲載されています。

RTK-TsODがターンキーデータセンターの提供を開始

新しいデータセンターに加え、RTK-TSoDは「ターンキーモバイルデータ処理センター」をポートフォリオに追加しました。

同社によると、このソリューションは納品後、直ちに稼働できる状態にあり、顧客が直接オンプレミスに設置し、簡単に拡張できるとのことです。

モバイルデータセンターと称されるこのソリューションには、「耐障害性インフラ、冗長電源、冷却、監視システム」が含まれます。同社は顧客の要件に応じてデータセンターを設置・設定し、専任の技術サポートを提供します。

RTK-TsODのプロダクト・ディレクターであるAlexander Obukhovは、次のように述べました。 「アナリストによると、ロシアにおけるラックスペースの利用成長率は2028年まで上昇します。なかでも特に広大なリージョンのサイトの多くは、建設段階で販売されています。そのため、私たちが数年前から観測している商用データセンターのラックスペース不足は、今後さらに深刻化するでしょう。」

「同時に、すべての企業がITインフラをクラウドに移行したり、独自のデータセンターを構築する準備ができているわけではありません。当社のモバイルデータセンターを利用すれば、ターンキーインフラストラクチャを迅速かつ安全に構築でき、コスト削減と新規プロジェクトの立ち上げのスピードアップに貢献します。」

同社は、このソリューションが石油・ガス業界や、オンプレミスのコンピュートを必要とするその他の業界に適していることを示唆しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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