
米海軍がグアム空軍基地にデータセンター建設へ
1億ドルから2億5,000万ドルの施設
米海軍はグアムのアンダーセン空軍基地にデータセンターを建設する意向です。
2月1日に公開され、4月29日に更新された入札で、海軍のエンジニアリングニーズを扱う海軍施設技術システムコマンドは、「鉄筋コンクリート2階建ての通信センターと第36通信飛行隊用の管理サポートスペース 」を建設する計画を明らかにしました。施設の一部として発電機棟も建設される予定です。
第36通信中隊は、アンダーセン空軍基地のホスト部隊である第36飛行隊の通信部隊です。
契約金額は1億ドルから2億5000万ドルで、完成期間は約3年半と見積もられています。
公開されている資料によると、通信センターは288,000平方フィート(26,755平方メートル)で、発電機棟は62,000平方フィート(5,760平方メートル)になると見られます。
将来の収容能力に関する情報は得られていません。
冷却システム、UPS、消火システムとともに「ユーティリティ、舗装、セキュリティ、駐車場、関連する敷地改良、必要なすべての支援施設」といった通常のインフラも建設される必要があります。
この入札では、建設は米国籍の米国企業によって行われる必要があることも明記されています。
請負業者候補は、冷却システム、UPS、清浄剤消火システムの経験を示す必要があり、オファーは5月14日までに提出されなければいけません。
アンダーセン空軍基地は、アメリカ軍が日本からグアムを奪還した後、1944年に設立されました。米空軍将校James Roy Andersenにちなんで命名されたこの基地は、朝鮮戦争とベトナム戦争で戦略的役割を果たしました。
基地はグアムの北東端近くの村、Yigoにあります。
グアムはアメリカの未編入地域と言われる準州です。アメリカ最西端としての戦略的重要性は、さまざまな軍事・通信インフラを抱えることを意味します。現在、グアムは11本の海底ケーブルの陸揚げ地点となっており、2028年までにさらに8本が運用開始される予定です。
昨年、国防総省は2020年10月に稼働する海兵隊施設キャンプブラスにデータセンターを建設する入札を提出しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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