Digital Realtyが直接液冷サービスを開始

170拠点で最大150kWのワークロードをサポート

Digital Realtyは、新しい液冷コロケーションサービスを開始しました。

同社は今週、世界170か所のDigital Realtyデータセンターで、利用可能な直接液体冷却(DLC)サービスを開始することを発表しました。

同社によると、このサービスにはリアドア式熱交換器(RDHx)や 、直接液体冷却(DLC)などの機械的ソリューションが含まれており、ラックあたり30~150kWおよびそれ以上の電力密度を提供するとのことです。

同社は、「RDHxとDLCを組み合わせることで、サポート可能な電力密度は実質的に2倍になる。プライベート、クラウド、ハイブリッドソリューションを通じて企業は、最新のITインフラストラクチャのエスカレートする需要に取り組み、企業によるAIの採用を加速できるようになる」と語っています。

同社は2023年8月、ラック上のリアドア式熱交換器をベースとした、Air-Assisted Liquid Cooling(AALC )の提供を開始しました。当時同社は、最大70kWの密度を提供するこのサービスは、北米、EMEA、アジア太平洋地域の28の市場で利用可能であると説明しています。

同社によると、この新サービスは、Digital Realtyの世界中のデータセンターの半数以上で利用可能な展開オプションであり、新たなAI要件を満たすため、さらなるサイトへのサポートを拡大し、既存のインフラを活用する計画もあるとのことです。

Digital RealtyのChris Sharp CTOは、次のように述べています。「この最先端のLiquid-to-Chip技術をサポートするために、インフラを進化させる顧客と協力できることを誇りに思います。この最先端のLiquid-to-Chip冷却技術によって、私たちは高密度配備サポートの新基準を打ち立てただけでなく、デジタルインフラランドスケープに革命を起こしているのです。同社のような、素晴らしいパートナーと協力することで、当社はあらゆる規模の企業のAIジャーニーを、支援しています。LenovoとDigital Realtyのパートナーシップは、ハイブリッドAIビジョンの重要な礎石を形成し、企業が新たなテクノロジーの可能性を最大限に活用して、イノベーションを迅速に実現できるようにします。」

今回の発表におけるLenovoの役割について、詳細は明らかにされていません。

同社は以前、フランスやシンガポールを含む多くのデータセンターで、液冷を試験的に導入していました。同社はまた、カリフォルニア州で全液冷データセンターを、運営するColovoreの投資家でもあります。

Equinixは、2023年12月に100以上のデータセンターで、チップ直下型液冷をサポートする計画を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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