ESRとStackが京阪奈で72MWのデータセンターキャンパスに着工

最初の施設は18MWの容量を提供

ESRとStackは、大阪郊外で新たなデータセンターキャンパスに着工しました。

京阪奈キャンパスは、5万3110平方メートルの敷地に72MWの容量を提供する予定で、最初の施設であるKIX01Aの建設が開始されました。同施設の発電容量は18MWで、ESRは2027年第2四半期までに稼働すると見込んでいます。

ESRの共同設立者で共同CEOのStuart Gibsonは、次のように述べています。 「土地と電力へのアクセスに関する市場における深い専門知識と、すべての利害関係者にとってプラスの影響を最大化するために地域社会と協力する長期的なコミットメントを通じて、大規模なキャンパス開発の建設を行うことができるのは、ESRのユニークな能力です。当社の強みと能力をStackと組み合わせることで、高成長市場におけるハイパースケールの顧客のニーズに応え、投資家の価値を高めることができます。」

ESRとStackは以前、韓国の仁川で48MWの施設を開発するために提携しています。

StackのPithambar Gona最高経営責任者(CEO)は次のように述べました。「日本は依然としてAPACで最も重要かつ急成長しているデータセンター市場の一つであり、関西地方への拡大は、戦略的立地に重要な容量を提供するという弊社のコミットメントを反映しています。」

関西には、京都、大阪、神戸の主要都市が含まれます。京阪奈は正式名称を関西文化学術研究都市といい、京都府、大阪府、奈良県の交差点に位置しています。科学と文化の研究拠点として設計され、1987年に建設が始まりました。

ESRデータセンターのDiarmid Massey CEOは、関西市場について「今後5年以内に重要なIT負荷容量が倍増する」と予想しています。

ESRはAPACの不動産会社で、データセンターの実績を伸ばしています。同社は、APACの主要市場で約575MWのデータセンター用地を確保しており、2GW以上の土地とプロジェクトのパイプラインを有しています。12月には、同社が既存のデータセンター投資を行うコンソーシアムに買収されることが報じられました。同社は最近、大阪のOS1施設の建設工事を完了し、2025年5月までにサービスを開始する予定でしたが、この日付は6月に変更されました。

Stackは米国のデータセンター企業です。主に米国市場に注力していますが、欧州各国、オーストラリア、マレーシアでも施設を運営しており、また、印西で36MWのキャンパスも運営しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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