マレーシアの Tropicanaが、ジョホール州のデータセンター用地をNTTに売却

NTT、サイバージャヤに次ぐマレーシアのプロジェクト

NTTがマレーシア・ジョホール州で、データセンター用地を取得しました。

Tropicana Corporation Berhadの完全子会社であるTropicana Firstwide Sdn Bhdは今週、NTTデータグループの間接子会社との間で、ジョホールバルのゲランパタにある土地の売買契約を締結したと発表しました。

この68.457エーカーの土地は、3億8,300万リンギット(8,850万ドル)の現金対価で取得されました。

Tropicanaは声明の中で、次のように述べました。 「ジョホール州は過去2年間に50以上のデータセンターを誘致しています。これは政府の強力な政策、および良好な接続性とインフラによって実現されたデジタル経済への強力な推進力のおかげです。ジョホール州はエキサイティングな時期を迎えており、デジタル産業の急成長は、東南アジアにおける新たなデータセンターハブへの道を順調に歩んでいることを示唆しています。このため、NTTデータグループと売買契約を締結できることを嬉しく思います。」

1979年に設立されたTropicanaは、不動産開発・管理、不動産投資、レクリエーションリゾート、投資保有などに重点を置く不動産コングロマリットです。

Tropicanaは、ジョホール州に728エーカーのランドバンクを持ち、タウンシップの建設を継続するとともに、土地を共同開発する戦略的パートナーを探すとのことです。同社は、ジョホールシティセンターのLido Waterfront Boulevardと、ゲランパタのTropicana Uplandsの2つのタウンシップの開発を計画しています。

NTTは現在、クアラルンプール郊外のサイバージャヤにある3つのマレーシア施設(CBJ4、5、6)を、ウェブサイトに掲載しています。

同社は昨年、CBJ6を立ち上げました。この施設では、4,890平方メートル(52,635平方フィート)にわたって7MWを供給し、ラックあたり最大15kWの密度を実現しています。NTTは2018年に2.7MWのサイバージャヤ4を拡張し、2019年にサイバージャヤ5の工事を開始しました。パンフレットに掲載されているCBJ3は、516ラックを提供しています。CBJ1は以前は335ラックを提供していましたが、現在は掲載されておらず、CBJ2も閉鎖されたとみられます。

マレーシアの南部に位置するジョホール州は、シンガポールと国境を接しています。ジョホールはシンガポールから開発が流出するのに伴い、独自のデータセンター市場を大きく成長させてきました。シンガポールは現在、新しいデータセンター開発に対するモラトリアムに関する規制を緩和し始めています。ジョホール州には他に、PDG、AirTrunk、Equinix、Keppel、ChinDataのBridge DC、Yondrなどがあります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。