NTT、マレーシア第5DCを建設開始、MIST海底ケーブルも発表
NTT Ltd.は、マレーシアのサイバージャヤ・キャンパスに5番目のデータセンター( CBJ5 )を建設します。同社はまた、東南アジア各地を繋ぐ海底ケーブルについても開発を行います。
CBJ5は2020年に完成予定で、UptimeのTier IV仕様に準拠した設計が行われます。この発表はマレーシアの2020年予算期間中に行われ、マレーシアのデジタルセクターの経済成長を促進する必要性を示しています。
NTT Ltd.マレーシアのHenrick Choo CEOは、次のように述べています。「CBJ5は、特に安定した電源管理機能を必要とするハイパースケーラーやハイエンド企業の要件を満たすよう設計されている。」
「顧客がデータセンターの電力リソースを最大限に活用できるようになる点が革新的だ。マレーシアのデジタル経済は、前向きかつ頼もしい変化と共に正しい方向に進んでいる。」
NTT Ltd.は、マレーシアにおける主要なデジタルインフラ・プロバイダーとしてのポジションを狙っています。
NTTグローバルデータセンター株式会社のCEO、松尾隆一氏は次のように述べています。「NTTは、マレーシア、インドネシア、タイの成長の可能性を予測しつつ、アジア太平洋地域に積極的に投資を行っていく。」
「マレーシアにおいて、NTTは過去20年間、キャンパスデータセンターの運用に成功している。このデータセンターモデルは、世界中で、特に米国とヨーロッパで、その柔軟な成長記録や包括的なネットワーク接続性もあって好評を博している。」
MIST
今回の新データセンターの発表は、NTT Ltdがシンガポール、ミャンマー、インド(ムンバイとチェンナイ)を結ぶ光 海底ケーブル 「MIST」の敷設工事開始の発表を行った数日後に行われました。
このプロジェクトは、Orient Link Pte Ltd.との合弁事業の一部となります。ケーブルは将来の拡張を含み全長11,000km(6800マイル)となります。
この海底ケーブルは、Asia Submarine Cable Express(ASE)、Asia Pacific Gateway(APG)、Pacific Crossing-1(PC-1)、JUPITERケーブル(建設中)などのNTT Ltd.の既存プロジェクトに接続されます。
NTT Ltd.の Jason Goodall CEOは次のように述べています。「世界中の企業や人々はデジタル接続の急速な成長を体感している。これは特にアジアにおいて顕著です。」
「世界的に見て、インドと東南アジア地域は現在最も急成長している経済圏と言える。デジタルへの投資とデータ容量の需要が増加し続けているため、信頼性の高い接続環境を提供することは、経済的・社会的成長を加速するために依然として重要です。」
「MISTの実装により、 最終的に世界中のクライアントと共に、真に繋がりあう未来を築くことができる。」
NTTのグローバル展開
NTTは過去数か月間、国際的に多数のプロジェクトで多忙の状況です。同社は現在、世界中に150以上のサイトを保有しています。
DCDは最近、NTTの最新プロジェクトの1つであるロンドンのDagenhamデータセンターを訪問しました。泥だらけの建設現場に建築された”London1″の外壁は完成していました。施設の完成時には、54,000㎡の敷地面積、60MWを超えるIT負荷をサポートする予定です。
Data Center Dynamics
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