Digital Realtyがインドネシアに進出、Bersama とJVを設立

ジャカルタのBDDC事業所2か所を買収

Digital Realtyは、インドネシアに進出し、ジャカルタの2つのデータセンターの運営を引き継ぎます。

コロケーションの巨人である同社は今週、Bersama Digital Infrastructure Asia(BDIA)と共に、Digital Realty Bersamaの設立を発表しました。この50:50のジョイントベンチャー(JV)は、インドネシア全土でデータセンターを開発・運営する予定です。

ジャカルタを拠点とする、BDIAのキャリアニュートラルデータセンタープラットフォームであるBersama Digital Data Centres(BDDC)は、JVに貢献し、今後はDigital Realty Bersamaとして運営されます。BDDCは、2022年に設立されました。

Digital Realtyは、データセンターと隣接する土地の50%の権益を取得するため、クロージング時に約 1 億ドルを拠出しました。

このJVは現在、中央ジャカルタに最近開設されたデータセンター(CGK11)と、西ジャカルタにある別のデータセンター(CGK10)を含むキャンパスを所有・運営しています。

当初は5MWのIT負荷容量でスタートしたCGK11は、次の拡張フェーズでは最大32MWをサポートする見込みです。

Digital Realtyのマネージングディレクター兼アジア太平洋責任者であるSerene Nahは、次のように述べています。「当社は、デジタル時代に成功し、AIのような新興技術を活用するために必要な重要な基盤をビジネスに提供することで、インドネシアのデジタル経済の成長を後押しすることに尽力しています。このJVは、グローバルなデータセンターの専門知識と規模を、BDDCの地域市場の知識と強固な接続性と組み合わせることで、当社の顧客にユニークな価値を提案します。このダイナミックな市場に比類のない価値を提供するためにパートナーと協力し、PlatformDigitalをインドネシアに導入することで、顧客がデジタルへの野望を達成できるようになることをうれしく思います。」

BDDC CEOのAngelo Syailendraと会長のSetyanto Hantoronは、Digital Realty Bersamaのリーダーとして続投します。元マイクロソフト・インドネシア国別CFOのKrishna WorotikanがCFOとして加わりました。

現在Digital Realty Bersamaの最高経営責任者(CEO)であるAngelo Syailendraは、次のように述べています。「データセンターソリューションの世界的リーダーであるDigital Realtyと協力し、イ ンドネシアのデジタル経済を活性化する不可欠なインフラを提供できることを光栄に思います。当社は、高性能コンピューティングとAIを駆使した進歩に牽引される、市場の次なる成長の波をサポートするよう設計された、ジャカルタ中心部に迅速で最先端かつ接続性の高いデータセンター容量を提供します。」

Digital Realty Bersamaの会長である、Setyanto Hantoroは、「同社の立ち上げは、インドネシアのデジタル進化におけるエキサイティングな次の章を示します。インドネシアの急成長するデジタル経済を支える重要なインフラを構築するため、Digital RealtyとBDIAの緊密なパートナーシップを期待しています」と語りました。

BDIAの主要株主には、Provident Capital Partners、Saratoga Investama Sedaya、Macquarie Asset Management主導のコンソーシアム、ディストロハブが含まれます。

Macquarie Asset Management Infrastructureのアジア太平洋地域共同責任者で、Macquarie GroupのアジアCEOであるVerena Limは、次のように述べました。「Macquarie Groupは、東南アジアのデジタルインフラセクターはデータ消費の急激な伸びと、需要に対応するためのインフラに必要な多額の資本を考えると、非常に魅力的であると考えています。Digital RealtyとDigital Realty Bersamaで提携できることを非常に嬉しく思っており、市場をリードするグローバルセクターの専門知識は、Digital Realty Bersamaの強力な現地プレゼンスと現地との関係を補完すると信じています。私たちは、インドネシアのデジタル経済を発展させるという次の成長段階において、Digital Realty Bersamaを支援することを楽しみにしています。」

西ジャカルタにあるBDDCのJakarta Barat Tangerang施設は、2020年に1.45MWの容量で操業を開始しました。インドネシアの投資会社Saratoga Investamaは、2022年に新たに買収したAtriaDCを通じて同施設を買収しました。両社は、GICの支援を受けたSpaceDCから同地を引き継ぎ、所有権は2023年に、BDIAとBDDCに移りました。

ジャカルタ南東部にあるJakarta Selatan Timur施設は、昨年5MWで稼働を開始しました。BDDCのWEBサイトによると、この2つの施設はフルビルドアウトで60MWの容量を提供し、20,000平方メートル(215,278平方フィート)に9,000ラック分のスペースがあるとのことです。

APAC全体で、Digital Realtyはインド、日本、韓国、香港、シンガポール、オーストラリアでデータセンターを運営しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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