xAIのメンフィスデータセンターに爆破予告した男がテロ容疑で起訴

違法な爆発物を購入し、イーロン・マスクの会社を標的にすることも考えた

爆発物を購入し、イーロン・マスクのxAIが所有するメンフィスのデータセンターを焼き払うと脅迫したテネシー州在住の男が、テロ行為で起訴されました。

裁判記録によると、テネシー州アシュランド・シティのEthan Early(25)は2月20日、テロ行為で起訴されました。この容疑はUSA Todayが最初に報じました。

宣誓供述書によると、同容疑者は友人に、マスクが設立したAIスタートアップ、xAIが開発したスーパーコンピューター「Colossus」があるデータセンターを焼き払うつもりだと話していたようです。

警察は、彼がテルミット(摂氏24,900‐華氏45,000度)にも達する短時間の熱爆発を起こす違法爆薬に分類される火工品)を購入し始めたことの密告を受けています。

友人に説得されて材料を捨てたものの、警察による自宅での取り調べで、同容疑者はイーロン・マスクの「メンフィスにあるAI工場」を焼き払うことを考えていたことを認め、「政治に夢中になりすぎた」と警官に話しました。ドナルド・トランプの支持者として有名なイーロン・マスクは、複数の連邦政府機関にわたって大幅な人員削減を行おうとするアメリカ新政権の取り組みにおいて、重要な役割を果たしています。

被告は勾留され、保釈金は50万ドルでした。

xAIのメンフィスデータセンターは昨年、旧Electroluxの工場内にオープンしました。ここには10万個のGPUで動作するスーパーコンピューター「Colossus」があり、同社のチャットボット「Grok」の訓練に使われています。マスクは2024年10月、これを20万GPUに増やす計画が進行中だと述べ、同社はそれ以来、最終的には100万GPUまでクラスターを成長させたいと明らかにしています。

しかし、この開発は地元の電力や水インフラに負担をかける可能性があるため、一部のメンフィス市民の間で物議を醸しています。先月、xAIは8,000万ドルの処理施設に資金を提供することを明らかにしました。この施設は、データセンターや他の地元企業で使用する廃水を浄化するのに役立つと思われます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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