Mertech Marine社が日米海底ケーブル廃止へ

Mertech Marine社は、日米(JUS)海底ケーブルシステムの廃止を担当することになりました。

JUSケーブルは、最初に配備されてから22年後の2023年7月にほぼ引退しました。

JUSは21,000kmに及び、日本の志摩、丸山、北茨城、ハワイのマカハ、カリフォルニア州のポイント・アリーナ、同じくカリフォルニア州のモロー・ベイに陸揚げ地点を持ちます。

このケーブルで唯一稼働しているのが、ハワイとカリフォルニアを結ぶ日米S1です。

JUSの運用は2001年8月に開始され、当時の設計伝送容量は640Gbps、運用開始時の伝送容量は80Gbpsで、2対の光ファイバーが使用されました。合計で4対のファイバーペアを持っていた。2008年3月には1.28Tbpsにアップグレードされました。

Mertech Marine社のLinkedInの投稿によると、このプロセスには 「日米両国のショアエンドの回収とリサイクル、関連するケーブル保管場所からの予備ケーブルの撤去 」が含まれます。

Mertech Marine は、20,000kmの使用済み海底ケーブルを廃止した実績があり、同社のWEBサイトによると、製錬を伴わない環境に優しい方法で、使用済みケーブルを構成部品に分解する完全機械解体設備を提供する工場があります。同社は、ケーブル解体用に MV LIDA、MV LAYLA、MV ANIEK の3隻の船を保有します。

同社はまた、技術的にケーブルの再利用が可能になったときのために、「相当量の使用済み海底通信ケーブル」を保管しています。

ほとんどの海底ケーブルは25年の寿命を持つように設計されており、日米ケーブルの寿命をわずかに上回っています。海底ケーブルの廃止は、多くの場合、運用ができなくなったからではなく、陳腐化し、新しいケーブルと競争できなくなったからです。

Submarine Cable Networks によると、現在、アメリカ西海岸と日本を結んでいるケーブルは他に7本あります。PC-1、TGN-Pacific、TPE、Unity、Faster、NCP、Jupiterです。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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