
台湾当局、海底ケーブル損傷で中国船船長を起訴
船長は故意にアンカーを落としてケーブルを狙ったと当局は主張
台湾は今年初め、同島沖の海底ケーブルを故意に破損させたとして、中国船船長を起訴しました。
検察当局は先週、2月に発生した事件に関して、Wangと名乗る男を起訴しました。この起訴は、台湾で海底ケーブルの故障が増えているなかで起こりました。
トーゴに籍を置く中国船籍のHong Tai 58号は、台湾南西部沖の海底ケーブルの近くに錨を下ろした疑いがあり、台湾当局に拘束されました。
Wangは潔白を主張していますが、台湾当局は同氏が船主の詳細を提供することを拒否し、「態度が悪かった」と述べています。
同時に拘束された他の7人の中国人は起訴されておらず、中国に送り返されると検察当局は付け加えました。
中国の台湾事務弁公室は、以前この海底ケーブル事件を 「よくある海難事故 」と説明しています。
今年、台湾は既に5件の海底ケーブルの故障を報告しており、2023年と2024年の3件を上回っています。
1月、台湾当局は、2025年1月3日に新北市野柳の沖合で、中国籍の船舶が領海に侵入し、中華電信が運営する海底ケーブルの4本のファイバーを損傷させたと主張しています。その船はカメルーン籍でした。
同月22日には、馬祖と台湾本島を結ぶ海底ケーブルが完全に切断され、台湾は「自然劣化」と主張しました。
中国が自国領土と主張する台湾と中国の間の緊張は近年高まっています。
台湾本島と馬祖列島を結ぶ台湾-馬祖第2ケーブルは、2023年に中国の漁船が損傷を与えたとして非難されたことがあります。台湾の国家通信委員会(NCC)は当時、漁船がケーブルを切断したと発表していました。
この地域に対する中国の主権主張を否定する台湾政府は、中国による海底ケーブル攻撃は、この地域に圧力をかけるためのものだと主張しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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