今後5年、世界では130万棟のデータセンターが消失?

棟数・敷地面積ともに減少へ

IT専門調査会社IDCは、今後5年で130万棟のDCが無くなると予測していますが、DCコンサルティング会社Bick Groupのサービス担当Ted Davies氏も、DCの統合・クラウドへの移行は今後も継続するであろうと同意しています。

減少しているのはあくまでデータセンターの棟数であり、扱われているデータ量自体は爆発的に増加しています。(情報通信白書2015年では、9年で9.3倍ものデータ流通量増加が指摘されています。)
Ted氏は、エンドユーザーが独自に開発した複雑なアプリケーションなどは、クラウド環境よりもデータセンターを利用した方がメリットがある可能性も指摘しています。

短いサイクルで変化していくITに対応したDC利用・開発が求められます。

2015年以降のトレンドは「M&A」と「クラウド化」

IT専門調査会社IDCで、世界的にデータセンターの数、敷地面積はともに減少していることが明らかになっています。
これは、長年急成長を遂げてきたデータセンター業界にとって大変注目すべき変化でしょう。世界中で扱われているデータ量は増えており、ITインフラへの需要が増えているのに、なぜデータセンター数自体は減少へと転じたのでしょうか。
この疑問を考えるときに、「M&A」「クラウド移行」という2つのトレンドは、データセンター業界に大きな影響をもたらしている要因として理解する必要があるでしょう。

IDCが2016年に行った調査によれば、データセンターの数は世界的に2015年をピークに855万棟まで達したが、2016年から減少を始め、2017年中にその数は840万棟にまで落ちると予想されています。2021年までに世界中のデータセンターは減少を続け、2015年よりも15%以上少ない720万棟になるであろうと予測しています。

世界的に、サーバールームなどの敷地面積もまた減少すると予測されています。
2013年に、全世界のデータセンター敷地面積は16億平方フィートにおよび、現在もAmazonやMicrosoft、Googleなどの大手サービスプロバイダーによる巨大データセンター建設によって、2017年には世界全体で18億平方フィートに達する見込みです。しかし、IDCはこれからは敷地面積も、クラウド化や高密度化によって減少していくと考えているようです。

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