中国のクラウド投資は2026年までに3倍の847億ドルに達する予測
アリババは依然中国最大のクラウドプロバイダー
市場調査会社Canalysは、中国におけるクラウドインフラストラクチャサービスへの支出が2026年までに847億ドルに拡大する見込みであると発表しました。
これは同社が2021年に支出されたとしている274億ドルの3倍以上です。
昨年はアリババクラウドが中国本土での支出全体の37%を占め、前年比30%増となり、首位の座を維持しました。
これに続くのがHuawei クラウドで、総支出額の18%を占め、67%の伸びを示しました。そのすぐ後ろにいるのがテンセントクラウドで16%、成長率は55%の成長率です。
Baidu AI クラウドは9%の支出で、4位につけています。こちらも55%の成長です。
Canalys リサーチアナリストのイー・チャンは、「デジタル変革に対する政府の政策的支援により、伝統的な産業におけるクラウド導入が活発化しているが、顧客がクラウド技術を管理・開発する能力はまだ限定的である」と述べています。
「技術的なパフォーマンスやデータセキュリティに加えて、クラウドベンダーは、企業の学習時間や管理コストをいかに削減するかにもっと注力する必要があります。またクラウドサービスを通じて伝統的な企業の新たなビジネス価値を開拓することも、業界の将来にとって非常に重要です。」
今年、中国政府は「東部のデータを西部で計算(Eastern Data Western Calculation)」イニシアティブの展開を開始しました。これは経済的に貧しいがエネルギーが豊富な西部の省にデータセンターを増強し、北京などの制約のある場所から施設を移動させるという取り組みです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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