マニラ最高裁判所を襲ったデータセンター火災
司法試験合格発表日にUPSが爆発、ウェブサイトは今もオフラインのまま
フィリピンのマニラ最高裁判所のデータセンターが火曜日の朝、火災に見舞われました。
火災は午前6時ごろに発生し、消防局によって速やかに鎮圧されました。しかし最高裁判所のウェブサイトは、本稿執筆時点ではオフラインのままの状態です。
Dobol B TV.のManny Vargasの報告によると、火災はPadre Faura StreetとTaft Avenueにある最高裁判所百年記念館で発生し、消防署は午前6時5分に自ら警報を発したとのことです。
道路が閉鎖されたため、一時的に交通量が多くなりましたが、火はすぐに封じ込められ消火されました。
目撃者はVargasに、データセンターのUPSが燃えたと話し、爆発音と焼けた電線の臭いを報告しました。
マニラ・タイムズの報道によると、最高裁判所の広報責任者は、UPSが爆発したと述べていたといいます。
最高裁のマルビック・レオネン副判事によると、最高裁は本日、予定通り司法試験の結果発表を続けることができたといいます。「これは司法試験の結果発表に影響しない」彼はこのようにツイートしています。「我々はデータファイルを確保し、我々の法廷とOBC(Office of the Bar Confidant)は完全に稼働しています。私たちの業務の特徴として、あらゆる不測の事態に備え、準備を進めています。皆さん、ご安全に」
データセンターが停止したため、学生とその友人や家族は、学生リストの公式ハードコピーを参照するよう求められました。「それにはオフィシャルコピーという透かしが入っている。それ以外のリストは正確でない可能性がある」というツイートがありました。
データセンターの火災はまれで、通常は人身事故を起こすことなく、すぐに鎮圧されます。
1年前、OVHclound社が所有するストラスブールのデータセンターが火災で焼失した事故が発生しました。この火災の主な原因はUPSシステムであったと考えられており、地元消防署からの報告書では明らかな不備が指摘されています。OVHcloudは、データセンターの火災を調査するためのラボの設置を約束しましたが、まだそれは行われておらず、火災の原因についての説明も行っていません。
2021年12月、ジャカルタのサイバーワンのデータセンター火災では、サーバーが爆発し、2名が死亡したと報じられています。DCDはこの火災の原因についての詳細は確認できていません。
2022年3月には、テヘランにある通信事業者のデータセンターで火災が発生し、イラン全土でインターネット障害が発生したと報じられました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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