【OVH火災事故】データセンターの洗浄が続けられる中、SBG3のサーバは復旧
OVHcloudは、2週間前の壊滅的な火災事故の後、SBG3データセンターのサーバの洗浄を行い、再稼働に向けての作業を進めています、しかし、依然として顧客のあらゆる質問に対し、明確な回答を出せる段階ではないと、同社の創業者であるOctave Klaba氏からの最新アップデートでは伝えています。
3月26日のKlaba氏の一連のツイートによると、損傷を受けていないSBG4データセンターについては再開され、SBG1にあったサーバは洗浄が行われ、そこ(SBG4)に移設され、一方SBGは少しずつ復旧しつつある状況のようです。但し、SBG2は3月10日の火災で全焼し、そして先日バッテリー室の1部屋で2度目の火災が発生したことを受けて、火災によるダメージを受けたSBG1の復旧も断念するいう決定をOVHcloudは最終的に下しました。火災の原因は、現在警察や保険会社が主導し進めている調査結果を受けて、最終的に報告される予定です。
洗浄プロセスについて
「SBG4のすべてのサーバは再稼働を始めた」とKlaba氏は述べ、サイト最大のデータセンターであるSBG3の多くのラックも、ステータスページ上で正常表示に戻っていると強調しています。
また「現在、SBG1からSBG4へのサーバの移設を始めている」と述べ、サーバがラックに設置されると、SBG3での2日間の作業をYouTubeのタイムラプスビデオとして公開すると説明しました。
「ラックへの設置完了後ただちにチームはサーバでの作業を開始し、次にサービス関連の作業を開始する」と彼は述べていますが、プロセスは時間がかかり、予測不能であると付け加えています。「ラックごとにETA(※)に取り組んでいるが、正直なところ、洗浄プロセスのため、我々が確実にリスペクトできるものを手に入れるには手間がかかる」
【編集部注:おそらくPCBAの洗浄を意味していると思われます】
放棄されたSBG1データセンターのルーム61Eと62Eにあったラックは、フランス国内の他のOVHcloudデータセンターに送られ、1日あたり3ラックの割合で洗浄作業が行われています。 「我々は作業をスピードアップできる方法を探している」
洗浄プロセスには塩化物が含まれるが、独自のプロセスであると彼はツイートでの質問に対し答えています。
ソフトウェアレベルでは、OVHcloudはベアメタルインスタンスとともに、OpenVMSプライベートクラウドサービスとOpenCloudパブリッククラウドの再稼働を行っています。現在、3時間ごとに約20台の顧客サーバの再稼働(※プロセス開始時には1日あたり20台であった)を行っているとKlaba氏は説明しますが、顧客ごとの要件が異なるため、それでも予測はできないと言います。「一部の顧客のサーバは、別のOVHデータセンターRBXに移設されたため、データが必要とされている。さまざまなケースが数多くある」
Klaba氏は、ダメージを受けたデータセンターから回収したサーバやハードディスクの洗浄中の画像を多数投稿しています。(写真は原文にてご覧ください)
Data Center Dynamics
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