Metaがテキサス州のEnbridgeと600MWのPPAを締結

プロジェクトは2027年夏に稼働予定

Metaは、テキサス州にある9億ドルの太陽光発電プロジェクトについて、天然ガスミッドストリーム企業Enbridgeと電力購入契約(PPA)を締結しました。

サンアントニオ近郊に位置する600MWのClear Forkプロジェクトは現在建設中で、2027年夏の完成を予定しています。

MetaはこのPPAにより、プロジェクトの全発電容量を自社のデータセンター運営に活用する予定です。契約期間については、明らかにされていません。

Metaのグローバルエネルギー部門責任者であるUrvi Parekhは、次のように述べました。「Enbridgeと提携し、テキサス州に新たな再生可能エネルギーを導入し、100%クリーンなエネルギーで当社の事業をサポートできることを嬉しく思います。」

このプロジェクトは、天然ガス主体のEnbridgeの発電資産の多様化を表しています。

Enbrigeの電力事業担当社長であるMatthew Akmanは「Clear Forkは、テクノロジーやデータセンター運営に携わる優良企業から、北米全域で再生可能電力への需要が高まっていることを示しています」と述べました。

さらに、「当社は、競争力の高いリターンをもたらす低リスクの商業モデルのもと、財務力、サプライチェーン、建設の専門知識を駆使し、世界トップクラスの再生可能エネルギー開発ポートフォリオを推進し続けています」と付け加えました。

同社は最近、テキサス州ジムウェルズ郡で130MWの太陽光発電プロジェクトを稼動させました。このプロジェクトは、米通信大手AT&Tとの長期PPAに結びついています。

これら2つのプロジェクトに加え、Enbridgeはテキサス州アビリーンの南東にも太陽光発電所を建設中です。Sequoia Solarプロジェクトの発電容量は約815MWとなる見込みで、完成すれば米国最大級の太陽光発電所となります。

このPPAは、Metaがテキサス州全域で締結している再生可能エネルギー供給契約の最新のものです。同社は5月、テキサス州とカンザス州で650MWの太陽光発電を引き受ける2件のPPAを締結しました。

また5月、MetaはSunraycer Renewablesと、テキサス州ヒル郡にある127MWdc(97.5MWac)のMidpoint Solarプロジェクトと、ナバロ郡にある184MWdc(143MWac)のGaia Solarプロジェクトの全容量について、2つの環境属性購入契約(EAPA)を締結しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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