Vantage Data Centers、NGDを買収へ
米国を拠点とするVantage Data Centersは、現在のオーナーであるInfraViaから英国ウェールズのデータセンター企業Next Generation Data(NGD)を買収します。
これは、2月のEtix Everywhereの買収に続き、ベルリン、フランクフルト、ミラノ、ワルシャワ、チューリッヒに加え、Vantageのヨーロッパ地域で6番目の施設となります。
現在、NGDキャンパスは約72MWの利用可能電力を提供し、約108MWの拡張容量を備えています。DCDは、マイクロソフトがNGDの顧客であることを認識しています。
施設はウェールズの首都カーディフからさほど遠くないマーシュフィールドの町の工業団地にあります。 データセンター はUptimeの Tier III仕様に準拠し構築されているとNGDは述べています。この施設は、英国最大の水力発電所であるウェールズのディノルイグ・ダムからの 再生可能エネルギー を利用しています。
契約は通常の規制当局の承認対象であり、2020年第3四半期に完了が予定されています。契約条件は明らかにされていません。
優位に立つ
買収完了後、NGD社CEOのJustin Jenkins氏はVantage UKの社長に就任します。
「卓越した運用(オペレーショナル・エクセレンス)、高品質の設備、そしてサステナブル建築といった我々の共通のコミットメントを持ち、 NGDチームがVantageヨーロッパに参加できることを嬉しく思う。」とJenkins氏は述べています。
「Vantageのグローバルフットプリントと幅広い顧客との関係性は、NGDで拡大するハイパースケーラーや英国企業らの顧客基盤と相まって、英国での事業の投資と成長を加速するために理想的に位置づけます。」
Vantage Data Centersの社長兼CEOのSureel Choksi氏は次のように付け加えています。「ハイパースケール、クラウド、および大企業顧客からのニーズが高まる中、ウェールズはロンドンよりも低コストで優れたスケーラビリティを提供する非常に魅力的な市場である。」
この取引は、VantageのDigital Colony投資企業からの出資によるエイクイテイ・コミットメントと、買収による借入で賄われます。
買収の噂
昨年10月にTelegraphは、約1兆ポンドの資産を持つファンドマネージャーであるLegal and General(L&G)がNGDの買収に興味を示している、と報告していました。
その当時、Legal&GeneralとInfraViaは噂についてコメントを避けていました。
元々電子工場として建設されたNGD施設は、2016年に1億ポンド(1億2,200万ドル)でInfraViaに買収されました。
Telegraphの情報筋は、L&Gの取引は英国でのスマートシティプロジェクトを視野に入れた、同社のテックセクターへの参入の一環であると示唆しています。
Data Center Dynamics
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