インディゴ海底ケーブル、シドニーへ接続完了
今週、インディゴ中央 海底ケーブル がシドニーのクージービーチへと連携されました。
これは、シンガポールからインドネシア、シドニー、オーストラリアを結ぶ9200kmの海底ケーブルシステム(インディゴ中央海底ケーブル)建設にとって大変重要なステップです。
インディゴケーブルシステムは、オーストラリアの教育&研究ネットワーク企業のAARNet社を筆頭に、Google、Indosat Ooredoo、Singtel、SubPartners、Telstraによって構成されるコンソーシアムがイニシアティブをとって建設しています。
この中に含まれるSubParners社は、アジア太平洋地域でファイバーネットワーク事業を展開するインフラ企業のSuperloop社によって、昨年、買収されていました。
シンガポールからシドニーへ
インディゴ中央海底ケーブルプロジェクトは、単一のプロジェクトではなく、全く異なる2つのケーブルプロジェクトによって構成されています。一つは、シンガポールからジャカルタを経由してオーストラリアのパースまでを接続させるWestプロジェクトであり、もう一つは、パースとシドニーを連携させるCentralプロジェクトです。
両プロジェクトは相互補完するよう設計されており、コンソーシアムによれば、海底ケーブルが結ばれることで、シドニーとシンガポール間で初めてファイバーケーブルが接続されることになりますと語りました。
もちろん、オーストラリアとシンガポール間には、SEA-ME-WE-3や、つい最近完成したばかりのASCケーブルなど、他にも海底ケーブルが存在します。これらの海底ケーブルはオーストラリア西側のパースまでしか連携していませんが、一方でインディゴケーブルのCentralプロジェクトはニューサウスウェールズ州のシドニーと連携するため、オーストラリアの南側にさらに大規模な接続地域を追加します。
インディゴ・セントラルの長さは4,850kmで、インディゴ・ウエストの4,600kmよりも長くなる予定であす。
海底ケーブルの建設は順調に進んでおり、インディゴケーブルシステムは2019年の半ばまでにはサービスとしてスタートする準備が整うとみられています。完成した暁には、2本1組のファイバーケーブルにより、最大36テラビット/秒をの通信が実現します。
Westプロジェクトは、今年の9月に既にパースへと接続が完了しています。一方で、Centralプロジェクトは今年の12月に完成予定であり、オーストラリアの街とシドニーやパース間を結ぶ、独自の海底コミュニケーションリンクを形成します。
オーストラリアのデータサイエンティスト達は、海底ケーブルの敷設によってシンガポールなどの巨大な国とのデータ共有が実現することを歓迎しています。
オーストラリアを横切る初の海底ケーブルとしてのインディゴ・セントラルは、オーストラリア内で最も強力な2つのスーパーコンピュータがあるパースのPawseyセンター、および、シドニーの利用者や残りの国々とを高速な通信で繋ぐ環境を提供するだろうと、AARNetのCEOであり、オーストラリアにおけるデータ集約型共同研究の大幅な成長を支える、Chris Hancock氏は語りました。
また、Singtel社の副社長であるOoi Seng Keat氏は、
「インディゴ中央海底ケーブルが接続されることは、オーストラリアの通信環境をより快適に、より高速にさせ、多様なネットワーク環境を提供する画期的な開発です。インディゴウエストプロジェクトと、次世代インディゴ・セントラルプロジェクトのデータ高速通信回路が連携されることによって、Singtel社とOptus社が持つ海底ネットワークケーブルはより強化され、オーストラリアとシンガポール、東南アジア、太平洋をまたいでオーストラリアに戻るケーブル・リングを作っていくでしょう」
と、語りました。
– Data Center Dynamics
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