T-Mobile、チェコ共和国プラハにデータセンター拡張を決定
1,400平方メートルと3MWを増設
T-Mobileは、チェコ共和国のプラハで旗艦データセンターを増築しています。
同社は今週、データセンターサービスの「高い要求に応えるため」、市内のプラハ15地区にある同社の施設「DC7」の新棟の建設を始めたことを発表しました。
新たに建設される4棟のデータホールは、面積1,400平方メートル(15,070平方メートル)、最大で780ラックを収容可能で、敷地の合計は3,500平方メートル(37,675平方メートル)に達します。この拡張工事により、3MWの容量が加わり、合計10MWとなります。同社では、8億クローン(3,680万ドル)の投資を行うとしています。
同社のT-Business部門のディレクターであるLuboš Lukasíkは、「需要が大きく、容量も満杯であるため、当センターの拡張に再び多額の投資を行い、信頼の置けるパートナーからお客様に最新のローカル施設をお届けすることにしました。当社のDC7は、市場で最も高い水準と高い運用効率を提供しており、今後はサステイナブルなソリューションにも注力していく予定です」と述べました。
チェコ共和国でデータセンターおよび クラウドサービス部門のマネージャーを務めているMichal Erlichは、「当社は、お客様に提供できる ITインフラのスペースを拡張することだけを目的にデータセンターへの投資を行っているのではありません。私達にとって、最新で運用効率の高いデータセンターは、専用のプライベートのハイブリッド、あるいはマルチクラウドのソリューションのための高付加価値サービスを展開するための基礎的な構成要素にもなっています」と述べています。
2017年には当時同社にとって7番目となるDC7を建設し、2018年に開業したことは意外にも知られていません。現在はプラハ市内の3カ所のほか、ブルノや オストラヴァで施設運営を行っているとしています。
この建物は断熱後冷却による自由冷却のための間接冷却を採用し、 PUEは1.3で運用しています。敷地内に直接太陽光発電所を設置する方向で準備を進めていると述べています。
この施設の既存顧客には、Bank iD、チェコの土地調査・地籍局、Raiffeisenbank、チェコ輸出銀行等が含まれていると報じられています。
2021年、T-Mobile社はポーランドのワルシャワで新規データセンターの運用を開始しました。Deutsche Telekom傘下の同社はSzlacheckaにある4,300平方メートル(46,200平方フィート)の地上3階の施設で、8カ所のデータホールに1,700平方メートル(18,300平方フィート)超えのコロケーションスペースがあると発表しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです
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