AWSがセネガルでOrangeと共同でWavelength Zone Edge開設

アフリカで2番目のWavelengthサイト

Amazon Web Services(AWS)は、Orangeと提携して、アフリカで2拠点目となるWavelength Zone Edgeの提供を開始しました。

同社は、次のように述べました。「本日、Orangeの関連会社であるSonatelとの提携により、セネガルのダカールでAWS Wavelengthの一般提供を開始することを発表します。サハラ以南のアフリカで初めてのWavelength Zoneにより、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、企業、開発者は、当社のインフラとサービスを利用して、データレジデンシー、低レイテンシー、回復力を要件とするアプリケーションをサポートすることができるようになりました。」

Wavelengthは、通信サービスプロバイダーの5Gネットワークのエッジに、AWSのコンピュートとストレージサービスを組み込みます。同社によると、Wavelengthは、アプリケーショントラフィックがモバイルプロバイダのネットワークを離れることなくサーバーに到達できるため、5GデバイスからAWSでホストされているアプリケーションへの接続に必要なレイテンシーと、ネットワークホップを最小限に抑えることができるとのことです。Amazonのコンピュートサービスとストレージサービスは、通信事業者のデータセンター内に設置されています。

これは、アフリカにおける2つ目のWavelength Zoneであり、Orangeと共にアフリカ大陸で2つ目のゾーンです。両社は、2024年5月にモロッコとセネガルで、AWS Wavelength Zoneを立ち上げる計画を発表しました。モロッコゾーンは、2月にカサブランカで開始されました。

Sonatelは、ダカールのルフィスク地区でデータセンターを運営しており、データホールの総面積は、750平方メートル(8,070平方フィート)です。同社はまた、Gandoul地区でテレポートも運営しています。

カサブランカと同様、ダカールのWavelength Zoneの親リージョンは、Amazonのパリのクラウドリージョンです。

Wavelength Zoneは、2019年12月にVerizonと提携して初めて発表され、ロサンゼルスでパイロットプロジェクトが開始されました。Wavelength Zoneは現在、米国の通信事業者と連携して米国の19都市で利用できます。

また、英国ではBTとVodafone、韓国ではSK Telecom、ドイツではVodafone、日本ではKDDI、カナダではBell Canadaと提携しています。

Telefónicaは以前、スペインのマドリードでWavelength Zoneを試験的に開始すると発表しましたが、まだ正式には開始されていません。Vodafoneもスペインでゾーンを立ち上げる予定だと発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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