
VertivとGenerate Capitalがデータセンター向け「Bring Your Own Power & Cooling」で提携
Vertivの最新動向をまとめて紹介
Vertivは、米国のデータセンター市場向けに「Bring Your Own Power & Cooling(BYOP&C)」ソリューションを提供するため、Generate Capital, PBCと提携しています。
さらに、新しいデジタルツイン製品と、ダブルスタック(2段積)型のバスウェイシステムも発表しました。
電力も冷却も自前で調達する新モデル
BYOP&Cの提供は、米国全土の電力制約がある市場において、データセンター事業者が導入を迅速化できるよう支援することを目的としています。
Generateは、インフラ投資プラットフォームです。
BYOP&Cは、Vertivの電源システム、冷却システム、サービスの各機能と、Generateのインフラ資金調達、資産保有、運用の専門知識を組み合わせたものになります。両社によると、この提供モデルにより、データセンター開発者は短期的にはオンサイト電源を構築し、長期的にはユーティリティ電源への接続という選択肢を維持することが可能になります。
この提供は、まず北米市場のうち、現在送電網の制約に直面している地域を対象とします。両社は、往復動エンジン(Reciprocating Engine)、タービン、燃料電池、事前に組み立てられた統合型冷却システム、蓄電池、代替エネルギーシステムなど、さまざまな構成を検討します。
Vertivの最高製品・技術責任者であるScott Armulは、次のように述べました。「この協業は、統合された物理インフラと資金調達・所有モデルを組み合わせることで、Bring Your Own Power & Cooling戦略を拡張し、お客様がより迅速に収益化を実現できるようにするものです。当社の包括的な電源、冷却、サービスの能力とGenerateの資本および運用モデルを統合することで、お客様が送電網の制約を克服し、重要な容量をより迅速かつ確実に立ち上げられるよう支援します。」
Generate Capital, PBCのCEOであるDavid Craneは、「AIによる需要が加速する中で、顧客が必要としているのは単なる機器ではなく、すぐに展開できるインフラモデルです。Vertivとの協業により、実績ある電源・冷却インフラに柔軟な資金調達、所有、運用を組み合わせることで、顧客はより迅速な展開、資本の効率的な運用、そして長期的な商用化電力への移行の選択肢の維持が可能になります」と述べました。
この提供は、Vertivが最近CaterpillarやSolar Turbinesと行った協業にも基づいており、同様に電力制約のある環境でデータセンター事業者を対象としていました。
Vertiv、デジタルツインサービスを刷新、Hut 8が採用企業に
他のVertiv関連のニュースとして、同社はデジタルツインの提供内容を進化させ、従来の静的モデリングからより高精度のプラットフォームへと移行しました。
同社によると、これにより顧客はVertiv OneCore(モジュラー型データセンターソリューション)の導入を加速し、AIファクトリーをより迅速に拡張できるようになるとのことです。
刷新されたデジタルツインは、静的なBIM(Building Information Modeling)を使用するのではなく、SimReadyアセットに基づく動的なデジタル環境を採用し、Universal Scene Description(OpenUSD)のエクスポート機能も備えています。
VertivのCEOであるGiordano Albertazziは、次のように述べています。「業界は、従来の逐次建設手法の限界に到達しつつあります。私たちはエンジニアリングの厳密さを排除するのではなく、機械システムや電気システムがスペースや制御を奪い合う製品内製品の考え方から、デジタル設計と物理アセットが不可分な、統合された一貫性のあるシステムの提供へと移行しています。これは、単なるプレファブリケーションではなく、真正な融合と相互運用性であり、スピードと効率を複合的に向上させます。」
初期導入企業のひとつに、AIクラウドおよび暗号通貨マイニング事業者のHut 8があり、同社は「厳選された」データセンタープロジェクトでVertiv OneCoreモジュラーソリューションを採用しています。
Hut 8のCEOであるAsher Genootは、「私たちはAIデータセンターインフラを、不動産プロジェクトを寄せ集めたものではなく、電力を中核とした統合型の産業システムとして捉えています。Vertivと協力してVertiv OneCoreアーキテクチャを導入することは、設計の標準化、厳密な納期管理、大規模なAIインフラプロジェクトにの実行における信頼性の向上を実現するうえでの当社の能力を強化します」と述べています。
Vertiv、高容量のダブルスタックバスウェイシステムを発表
Vertivは、同社のPowerBar Trackファミリーに新製品を追加したことも発表しました。
今回の新製品は、ホワイトスペースを「最適化」しながら高い電力密度を実現する、コンパクトな高容量のダブルスタック設計です。
このダブルスタックバスウェイは、UL規格857では最大2000A、IEC 61439-6では最大2500Aの構成で提供され、導体には銅とアルミニウムのバリエーションがあります。
Vertivによると、この製品はオープントラックアーキテクチャで設計されており、運用者はアクティブな負荷分配を維持したまま、バスウェイ上のどこにでもタップオフボックスを設置または移設することができます。また、各接続ポイントには機械的および電気的インターロックが組み込まれています。
Vertivの電源事業部シニアバイスプレジデントのKyle Keeperは、次のように述べています。「電力供給は、現代のAIやハイパフォーマンスコンピューティング環境の規模と密度に対応し続ける必要があります。顧客は、電力需要の増加、スペース制約の厳しさ、インフラ要件の急速な変化という課題に直面しており、柔軟性を提供するソリューションを必要としています。Vertiv PowerBar Trackのダブルスタックは、コンパクトでありながら拡張可能な設計、稼働中の変更への対応、そしてミッションクリティカルなデータセンター環境で求められる信頼性を提供することで、これらの課題に対応できるように設計されています。」
このバスウェイは、Vertivの配電盤(スイッチギア)、UPSシステム、ラックと統合でき、同社のOneCoreおよびSmart Runモジュラー製品とも連携できます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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