
Emerald AIとInfraPartners、同社のデータセンター設計が電力需要に対してより高い柔軟性を提供すると主張
新たに導入された「Flex-Ready Data Centers」は、AIでグリッド状況に応じた負荷調整を実現
米国を拠点とするInfraPartnersとEmerald AIは、データセンター運営者の電力コストを削減することを目的とした新しいデータセンター設計で提携しました。
両社の共同開発による「Flex-Ready Data Centers」は、施設内の電力インフラを、電力網の変動に応じてより柔軟に対応できるように設計されています。
Emerald AIの最高科学責任者であるAyse CoskunはDCDの取材に対し、次のように述べました。「多くのテクノロジー企業が、AIデータセンター向けの新たな電力インフラ整備に資金を提供すると表明していますが、新規発電所や送電網の建設には長年の計画や許認可が必要です。データセンターが電力網の状況に応じて動的に電力消費を調整できるようにすることで、これらの施設は制御可能で予測可能な負荷として機能します。」
「この柔軟性により、新たな大規模負荷の評価時に柔軟な需要を考慮できるため、電力網への接続を迅速に進めることが可能になります。その結果、AIインフラを拡張しつつ、より信頼性が高く、安価で持続可能な電力システムを支える、双方に利益のあるモデルが実現します。」
今回の新設計は、米国や欧州でデータセンター産業の成長が国の電力網の能力を上回る懸念が高まるなか、発表されました。これにより、政府はネットワークや発電所の増設に数百万ドル単位の投資を迫られています。
InfraPartnersとEmerald AIの新たなデータセンター設計は、個々の運営者に対して電力需要への柔軟性を高めるとともに、電力コストの削減も可能にします。これは、InfraPartnersのビル管理システム(BMS)とEmerald AIのEmerald Conductor AIプラットフォームを連携させることで実現されます。
データセンター内の電力・冷却需要、ストレージおよびエネルギーシステムの現状に関するデータはBMSを通じてEmerald AIの最適化エンジンに送られます。施設はこれに基づき、電力網の状況に応じてリアルタイムで負荷を動的に調整できます。具体的には、再生可能エネルギーが余剰の場合は消費を増やし、ピーク時間帯の高コスト時には消費を抑えることが可能です。
Emerald Conductorの実現可能性は、アリゾナ州フェニックスで行われたElectric Power Research Institute(EPRI)のDCFlex Initiativeで実証されました。この取り組みでは、電力網の需要が高い時間帯に、AI計算クラスタの電力使用量を3時間で25%削減できることが確認されています。
さらに同社は、2025年末に英国のNational Gridに対して技術の実演も行っています。
InfraPartnersは、データセンター業界の電力需要を柔軟に対応させる手法の研究も進めています。先月にはNvidia、Prologis、EPRIと提携し、変電所近くに設置可能な小型コンテナ型データセンターの実現可能性を調査しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















この記事へのコメントはありません。