12億ドル規模のイスラエル・Nimbusクラウドサービス入札はGoogleとAWSが獲得
GoogleとAWSが、イスラエルの政府機関向けクラウドサービス提供に向けての40億NIS(約12億円)規模の入札案件を落札しました。
このサービスは、イスラエル国内に建設されたデータセンターから提供されます。Nimbusプロジェクト案件の入札には、マイクロソフト、オラクル、IBMも参加していました。
遡ること2019年にイスラエル財務省の政府調達局は、「政府省庁および追加の政府ユニットへのパブリックプラットフォームベースのクラウドサービス提供 」に関する入札を準備していると発表しました。
そして今後、政府省庁やその他の公共団体は、AWSやGoogle Cloudに移行していきます。KPMGが落札した別のNimbus入札では、オペレーションをクラウドに移行するための政府戦略が策定されます。一方、更に別の入札ではクラウドへの移行を実施するための技術支援が対象となります。まだ公表されていない入札としては、クラウド利用に関する最適化サービスの提供となります。
「AWSとGoogle、クラウド界のロールス・ロイスとマセラティです!」と、首相府政府CIOである政府ICT局CEO代理のシャハール・ブラシャ氏は述べています。「世界有数のクラウド企業2社がイスラエルにクラウドセンター(データセンター)を建設し、イスラエル政府、公共部門、IDFなどにサービスを提供していきます」
Amazonはイスラエルにデータセンターを3か所建設すると見られており、一方Googleは数億ドルを投じて同国にクラウド・リージョンを設置するほか、インド、イスラエル、イタリアを結ぶブルーラーマン(Blue-Raman)ケーブルに4億ドルを投資しています。
オラクルは最近、エルサレムにイスラエル・クラウドリージョンを開設し、マイクロソフトも現在、クラウドリージョンの構築を進めています。しかし、Azure施設は最近、2022年に工期が延期され、これがマイクロソフトの契約失注に繋がったと考えられています。
マイクロソフトとオラクルの両社は、今回の契約締結を不服としています。
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。