マイクロソフト、衛星とクラウドを繋ぐAzure Orbitalを発表
海中から宇宙まで、マイクロソフト帝国の成長は続く
マイクロソフトは、人工衛星から直接クラウドにデータを転送するサービス のAzure Orbitalを発表しました。
Microsoft Ignite 2020カンファレンスで発表されたOrbitalのプレビューには、宇宙関連企業のAmergint、Kratos、KSAT、Kubos、Viasat、およびUS Electrodynamicsらが参加しました。
宇宙クラウド
このサービスは、 共有の高利得アンテナ経由のX、S及びUHF帯周波数で、マイクロソフトが所有し運営する地上局、及びパートナー企業の地上局ネットワークから利用できます。
ルクセンブルクの衛星・地上通信ネットワークプロバイダー SESは「founding connectivity パートナー」となり、SESが中軌道 (Medium Earth Orbit:MEO)や地球観測(Earth Observation:EO)セグメントの配備と管理を行う軌道地上局に共同出資を行います。
最初のMEOおよび地球観測ゲートウェイは、米国アリゾナ州フェニックスとワシントン州クインシーに設置されます。これらは、SESの次世代MEO通信システムであるO3b mPOWERの前にオンラインになる予定です。
「次世代のO3b mPOWERゲートウェイをマイクロソフトのデータセンターと一緒に配置、展開、そして運用できることを嬉しく思う」とSES NetworksのCEO JP Hemingway氏は述べています。
「リモートサイトからクラウドへのこのワンホップ接続は、MEOのお客様のクラウドアプリケーションのパフォーマンスを向上させ、新たな市場の拡大に必要とされる柔軟性や俊敏性を備えたビジネス運用の最適化を実現する」
パートナー企業と地上局の幅広いネットワークに依存するという決定は、競合するAmazon Web Services(AWS)の独自地上局への取り組みとはまったく対照的です。AWSは、ASS事業セグメントの下、他のパートナーとの提携はせず、ロッキード・マーティンの支援を得て、独自の地上局ネットワークを構築しています。これもまた、同じ周波数帯で動作しますが、今後のKuiper衛星インターネット事業には Kaバンドが追加される予定です。
Data Center Dynamics
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