
韓国に260MWのデータセンター計画
仏Metavisio Thomson、韓国エネルギー企業BKBと提携
韓国に、260MWのデータセンターを建設する計画が発表されました。
フランスのIT企業Metavisio Thomson Computingは今週、江原道での大規模データセンター開発に関する覚書(MoU)の締結を発表しました。
Euronext証券取引所で発表されたこのMoUは、Metavisio Thomson Computingの子会社であるTechnology 1 Thomson Computingと、韓国のエネルギー会社BKB Energy Co. Ltd.(BKB)との間で締結されました。
このプロジェクトは、江原道の寧越(ヨンウォル)郡の採掘場を拠点とし、韓国電力公社(KEPCO)が有効性を確認した260MWの電力供給と、現在進行中の事業化調査および環境アセスメントを活用します。
BKBが、今後6か月以内に発行する転換社債に最大9億ドルが投資され、プロジェクトの資金に充てられます。両社は、Technology 1 Thomson Computing Koreaとして知られるこのプロジェクトに50:50の合弁会社を設立する予定です。
Metavisio Thomson ComputingのStéphan Français社長は、次のように述べました。「このプロジェクトは、高性能コンピューティングインフラを開発し、AIとクラウドコンピューティング技術における役割を強化するという当社の戦略に沿ったものです。BKB Energyとのパートナーシップを通じて、韓国における革新的で持続可能なデータセンタープロジェクトに貢献しています。」
Metavisio Thomsonは、サプライヤーネットワークを通じて、GPUやCPUを含む戦略的コンポーネントを供給します。同社は最近、Nvidia GPU/CPUソリューションの公式代理店であるTurboscaleと契約を結びました。
同社によると、2024年半ば以降、サーバー製品群の開発やデータセンターインフラ専門業者との提携など、ITサービスの拡充を図ってきたとのことです。
BKB Energyの社長であるSi Woo Chungは、「エネルギーの専門知識と技術革新を組み合わせたこの可能性の高いプロジェクトで、Metavisio Thomson Computingと協力できることをうれしく思います。このパートナーシップは、韓国のデジタルインフラを発展させる大きな一歩となります」と語っています。
同社は、1987年にWoohwa Constructionとして設立され、2001年にブランド名を変更しました。アジアとアフリカ全域でガス、石炭、水力発電所の建設に携わっています。
Thomsonの前身は、1883年にフランスで設立されました。同社は、1980年代にマイクロコンピュータを開発しました。そのSIMIV部門は1980年代後半に倒産し、親会社は最終的にTechnicolorとなり、後にVantivaとなりました。
現在、ThomsonはTalisman Brands, Inc.のブランドであり、Metavisioがライセンスを受けてノートパソコンやその他のIT機器を販売しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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