イーロン・マスクのxAIがメンフィス第2のデータセンター用地購入

3つの土地区画に8,000万ドルを支出

イーロン・マスクの新興企業であるxAIが、スーパーコンピューター「Colossu(コロッサス)」の拡張を検討しているなか、メンフィスに100万平方フィート(約92,905平方メートル)の新しいデータセンター用地を購入しました。

メンフィス商工会議所が金曜日に発表したところによると、同市のWhitehaven地区にあるこの土地は、不動産登記簿によると8000万ドルで取引されたようです。

同社は関連会社のCTC Propertiesを通じ、同地区の5400 Tulane Roadにある3区画の土地を購入し、既存の倉庫と、隣接する2つの土地、合計100エーカーを取得しました。

この土地は、Tennessee Valley Authorityが所有する、780MWの電力を発電するSouthaven Combined Cycle天然ガス発電所に近い場所にあります。

xAIのBrent Mayoは、次のように述べています。「xAIはこの土地を取得し、ここメンフィスでAIイノベーションの最前線に立ち続けることができます。私たちは、このコミュニティと共に拡大し、この街にとって最善のことをすることを約束します。この土地を改造し、施設を強化することで、この地域に雇用機会と経済成長をもたらすでしょう。」

データセンターの電力供給方法はまだ決まっていませんが、地元のエネルギー会社Memphis Light Gas and WaterはDaily Memphian紙へのコメントで、xAIは最大260MWの電力について「システム影響調査」を要請したと述べました。

このデータセンターには、テスラのメガパックバッテリーが 「世界最大規模 」で配備され、送電網の負荷が高いときにバックアップ電力を供給します。

Brent Mayoは、新しいデータセンターは最大35万個のGPUをホストできると付け加えました。

xAIは昨年メンフィスに進出し、メンフィスのBoxtown地区にある旧Electroluxの工場を利用した新しいデータセンターで、スーパーコンピューター「Colossus」を発表しました。

このデータセンターでは10万個のGPUが稼働していると報じられていますが、マスクは2024年10月にこれを20万基に増やす計画が進行中であると述べ、12月に最終的にはメンフィスで100万基のGPUを稼働させるつもりであることを明らかにしました。DCDは先月、同社が2つ目のデータセンターを開設する可能性があることを報じ、新しいサーバーの50億ドルの発注をめぐってDellと交渉中であることを明らかにしています。

メンフィスにおける同社の投資計画には、世界最大のセラミック膜バイオリアクターの建設計画も含まれており、排水を利用してColossusを冷却することができます。

一方で、xAIはデータセンターが大気の質に与える影響や、地域の電力網に与える負担を懸念する一部の地域団体からの反対に直面しています。

グレーター・メンフィス商工会議所のTed Townsend会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のようにコメントしました。「xAIによるこの大幅な拡張は、技術革新の一大目的地としてのメンフィスの地位を強化するものです。」

「この100万平方フィートの施設への投資は、xAIの協力的なパートナーシップとともに、デジタルデルタで構築されつつある大きな勢いを示しています。メンフィスは、テクノロジーの未来をリードする企業にとって理想的な場所であることを証明し続けています。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。