Googleがインド-イスラエル-イタリア間のBlue-Ramanケーブルを計画

Googleは、イスラエルを経由してインドとイタリアを結ぶ 海底ケーブル を計画しています。

4億ドル規模のBlue-Raman(ブルーラーマン)ケーブルは2022年にイスラエルへの到達が予想されるとHaaretzは報告しています。

2本のケーブル

インドのノーベル賞受賞者の Venkata Raman( ヴェンカタ・ラーマン氏)にちなんで名付けられたRaman海底ケーブルは、ムンバイを起点に、インド洋を越えて未確認の国家を通過し、ヨルダンのアカバ港で終端されます。

ルートを考えると、未確認の国家はサウジアラビアである可能性が高いと思われます。

アカバにおいて、RamanはTelecom Italia Sparkleが開発されたケーブルのBlue portion (青色接続部)とリンクします。そしてそのケーブルは、イスラエルを経由して地中海を渡り、イタリアのジェノヴァに接続されます。

Haaretzは、技術的な理由ではなく、地政学的な理由でケーブルは2つの部分に分割されているとしています。イスラエルを通過するケーブルとサウジアラビアを通過するケーブルが同じでものでないことを確認するため、のようです。

Chandrasekhara Venkata Raman – shutterstock

イスラエルを中東のインターコネクション(相互接続)ポイントとして利用することで、Googleは、かなりの数の 海底ケーブル が敷設されているスエズ運河のあるエジプトも回避します(スエズ運河はケーブルを通すには浅すぎる)。

「エジプトは全世界で最大のsingle-point-of-failure( SPoF 単一障害点)だ。」と業界の専門家であるSunil Tagare氏は彼のブログOpen Cablesで書いています。「15本のケーブルがエジプトを横切っており、さらに6本程度が承認を待っている状況であり、世界全体の人々は、インターネットへのアクセスをエジプトに依存しているような状況だ。」

エジプトはケーブルの敷設に割増料金を課している為、同国の横断は非常に高額でもあるとTagare氏は言います。「GoogleのBlue-Ramanケーブルの計画は、30年前の海底ケーブル業界が始まって以来、業界で最大のニュースである。」

「このケーブルはイスラエルを通過する究極ルートの多様性を提供するだけでなく、アジアからヨーロッパへのトラフィック・コストを少なくとも50%削減するだろう。Googleは不可能を達成するといった、あらゆる信頼を得る事だろう。」

Tagare氏は、ケーブルには別の理由もあると考えています。昨年、インドの電気通信大手Reliance JioはMicrosoftと提携し、Jioが持つシンガポールへのIAXケーブルへの参加に際し、Googleに対し高い料金を要求したとされています。

「仲たがいがあった際に、Jioはインドで非常に強力な存在だったので、Googleは窮地に陥っているように見えた。」とTagare氏は書いています。「しかし、Jioは、 Googleが世界の海底ケーブル業界の中で政治的に非常に精通し、10年以上もの間、何十億ドルも費やしていることを理解していなかった。」

代わりに、GoogleはインドとシンガポールをつなぐMISTケーブルに関して、光ファイバのリースをNTTに依頼し、Blue-Ramanケーブルの開発への取り組みを始めました。

Data Center Dynamics

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