
VITROがフィリピン初AI対応ハイパースケールデータセンター
VITRO Inc.のウェブサイトのプレスリリースによると、Ferdinand R. Marcos Jr大統領とPLDTのManuel V. Pangilinan会長は昨日、AIワークロード専用に構築された国内初のハイパースケールデータセンターであるVITRO Sta. Rosa(VSR)の発足を主導しました。
ラグナの急成長するハイテク回廊に位置するVSRは、ePLDTの子会社であり、PLDTのデータセンター部門であるVITRO Inc.によって開発されました。
同大統領は、次のように述べました。「VSRの発足は、世界最大のテクノロジー企業を誘致し、デジタル空間における地域競争力をアピールする準備ができていることを示すものです。それ以上に、この技術開発はすべてのフィリピン人の未来への投資です。」
「我々は、データセンターの能力を最大500MWまで拡張するつもりです。少なくともマレーシアの能力と同等でなければなりません。大統領、私たちはフィリピンをデータセンターのハブにすることを、誓います」と、同会長は述べました。
2024年7月から稼働しているこの50MWの施設は、現在、通信プロバイダー、企業、グローバルなクラウドテクノロジー企業の拠点となっています。この施設は、フィリピンにおけるセキュアで高性能なAI対応インフラの新たな標準となるものです。
AI機能の中核をなすのは、VSR内でホストされているNVIDIA製のGPUサーバーです。これらを通じて、ePLDTは、国内初となるGPU as a Service (GPUaaS)を提供しています。このオンデマンドコンピューティングモデルにより、企業は多額の先行投資をすることなく、強力なAIツールにアクセスすることができます。このサービスを通じて、銀行、フィンテック、ヘルスケア、物流、政府関係者は、AIアプリケーションをより速く、より安全に、より低コストで構築し、拡張することができます。
VSRは、PLDTの国内光ファイバー網に完全に統合されており、Jupiter、Asia Direct Cable、今後予定されているApricotなどの国際ケーブルシステムを通じてグローバルにリンクされています。また、キャリアニュートラルな設計により、複数の通信事業者への接続が可能で、堅牢なネットワークの多様性と耐障害性を確保しています。
世界的にAIの導入が加速する中、VSRはフィリピンがデジタルイノベーションの地域的ハブとなるための取り組みを強化しています。グローバルな投資を誘致し、現地の技術開発を促進し、経済成長を促進するというフィリピンの野望をサポートします。
PLDTグループのデータセンターと接続性への投資は、デジタルデバイドを解消し、テクノロジーへのアクセスを拡大し、国連の持続可能な開発目標、特に産業、イノベーション、インフラに関するSDG9に貢献するという使命に沿ったものです。
W.Media ( jan Yong 記者)より抄訳・転載

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