DRT子会社InterxionがギリシャLamdaHellixを買収

ギリシャの生き残りがデジタル帝国に吸収

Digital Realtyのヨーロッパ子会社であるInterxionは、ギリシャの大手データセンター事業者であるLamda Hellixを買収します。

Lamda Hellixのアテネキャンパスは南東ヨーロッパ最大規模の施設で、 キャリアニュートラルデータセンター 2棟を備え、合計で22MWの容量を持ちます。Interxionは、2019年後半にDigital Realtyに84億ドルで買収されて以降、ヨーロッパでのフットプリントを急速に拡大してきました。最近、オーストリア、クロアチア、マドリード、フランクフルトの用地や データセンター を買収し、更にフランスパリで大規模キャンパスの建設を現在進めています。尚、Lamda Hellixの買収価格は公表されていません。

ギリシャのドラマ

Lamda Hellixは2001年に設立され、最初の施設はもともとケーブル陸揚げ局として建設されました。同社はギリシャの債務危機が風化した2016年にAthens-2を開設しました。Digitalの発表によると、2棟のデータセンターは現在ギリシャのデータセンター市場の約3分の2を占め、高度に相互接続されたキャンパスは、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、そして中東へと、急成長する市場へのアクセスを提供していると言います。

創業者のApostolos Kakkos氏が率いる現経営陣は、Interxionに残ります。リリースの中で、彼は次のように述べています。「今回のパートナーシップにより、ギリシャのデジタルトランスフォーメーションは加速するだろう。また、今後のヨーロッパのデジタルゲートウェイとしてのギリシャのポジショニングを更に強化し、そして現在の我々の開発計画も加速していくだろう」

Interxion / DigitalのEMEA最高経営責任者であるDavid Ruberg氏は、Lamda Hellixの記録は、「この地域の需要基盤と、ギリシャが新たなグローバルコンピューティングファブリックで果たす重要な役割を反映している。ギリシャでの主導的立ち位置は、Lamda HellixとともにInterxionとDigital Realtyに大きなチャンスをもたらすと信じている」

Interxionは9月にクロアチアの事業者AltusITを買収しました。また同社は過去数か月間で、ウィーンマドリード、そしてフランクフルトの用地も取得しています。一方フランスでは、7月にマルセイユで潜水艦基地を改造したMRS3データセンターを開設し、コロナ禍にもかかわらず、4月にはパリに野心的な85MWの大規模キャンパスDigitalParkの建設を開始しました。

Interxionを含め、Digital Realtyは現在23か国に280を超えるデータセンターを保有しています。

Data Center Dynamics

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