Nokiaがアマゾン熱帯雨林に水中ファイバー・ネットワークを展開

400のコミュニティで50万人以上のユーザーをつなぐ

Nokiaは、Global Fiber Peruと提携し、アマゾンの熱帯雨林に水中かつ将来性のある光、IP、ファイバーブロードバンドネットワークを展開する予定です。

同社によると、このネットワークは、約400のコミュニティーで50万人以上のユーザーを、マルチギガビットのブロードバンドアクセスに接続する予定とのことです。

水中ネットワークは、アマゾン川に埋設され、アマゾンの熱帯雨林の中央、ペルー、コロンビア、ブラジルの国境に接する3国境地域と呼ばれる地域に位置します。

Satelital Groupの子会社であるGlobal Fiber Peruは、ペルー全土をカバーする光ファイバー網を運営しており、ペルー国内の180の州都を網羅しています。

Nokiaは、イキトスとサンタ・ロサ・デ・ヤラビ(ペルー)、レティシア(コロンビア)、タバチンガ(ブラジル)の、各地域を水中光バックボーンで結んでいます。このため、Global Fiber Peruは、同地域で初めてFTTH(光ファイバーによる家庭向け)ブロードバンドアクセスサービスを提供し、さらに企業ユーザー向けにマルチギガビットサービスを提供することになりました。

Nokiaは、1830フォトニック・サービス・スイッチ(PSS)、7750サービス・ルーター、7250相互接続ルーター、7210サービス・アクセス・システム(SAS)、ネットワーク・サービス・プラットフォーム(NSP)、FX 8およびFX 16光回線端末(OLT)、ファイバー光ネットワーク端末(ONT)、Nokia Beacon 1デバイスを含む、完全なソリューションを展開したと付け加えました。

導入プロセスでは、ラテンアメリカのファイバー通信ネットワークを専門とする、現地パートナーのFYCOがサポートしました。

NokiaとFYCOは、トレーニング、プロフェッショナルサービス、メンテナンスサービスも提供します。この契約には、リマ、クスコ、ワンカヨにある顧客の、既存のファイバーネットワークのアップグレードも含まれています。

Global FiberのOsvaldo Di Campli最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「アマゾン川の奥地に、光ファイバー網を敷設し、3か国を結ぶことに成功した最初の企業となったことに、興奮と誇りを感じています。この成果は、従来の手段ではアクセスできなかった、遠隔地における重大なデジタルギャップを埋めるものです。このプロジェクトは、アマゾンの熱帯雨林の中心にある何百ものコミュニティーに、初めてファイバー接続を提供するという意味で重要です。ブロードバンド接続は、コミュニティや、地元企業の成長と繁栄を支援します。私たちは、このプロジェクトに参加できたことを、大変嬉しく思っており、NokiaとFYCOに対するわが社の信頼に感謝しています。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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