
楽天モバイル、Open RANの米国商用展開を支援へ
楽天モバイルは、米国商務省電気通信情報局(NTIA)が進めるOpen RANの開発計画の一環として、米国のベンダーが開発したOpen Radio Unit(RU)の商用展開を支援することを明らかにしました。
このOpen RUの開発は、Public Wireless Supply Chain Innovation Fundによって支援が行われます。
Public Wireless Supply Chain Innovation Fundは、Open RANの開発支援を目的としており、ワイヤレス市場における競争を促進し、グローバルなサプライチェーンを多様化することが期待されています。
Open RANは、プロバイダーが複数のベンダーのソリューションを「ミックス&マッチ」できるようにする狙いがあります。
楽天モバイルは、NTIAのプロジェクトで選定されたRUベンダー各社と協力していくと述べています。これらのパートナー企業には、Battelle Memorial Institute、Microelectronics Technology、Eridan Communications、Airspan Networksが含まれています。
同社は、このトライアルでは楽天シンフォニーのOpen RAN対応分散型ユニット(DU)と集中型ユニット(CU)を利用すると述べています。
楽天は近年、多くのOpen RANに関するパートナーシップを築いてきました。昨年、ウクライナの通信事業者Kyivstarは楽天とOpen RANネットワーク契約を締結しました。
2023年、楽天は英国に楽天Open RANカスタマー・エクスペリエンス・センターを開設しました。
Open RANは米国にとって重要な優先事項として捉えられており、NTIAは5月、Open RANネットワークの開発に最大4億2000万ドルの資金を提供すると発表しました。
当時NTIAは、この投資は 「オープン無線ユニットの商業化と技術革新を推進する 」と述べていました。
この特別な投資は、同年初めにベライゾン、AT&T、その他の事業者、ベンダー、開発企業各社にOpen RAN開発のために配布された4,200万ドルに続くものとなります。
これに先立ち、AT&Tはネットワーク・ベンダーのエリクソンと140億ドルのOpen RAN契約を締結しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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