サムスン電子がO2 TelefónicaとドイツでvRANとOpen RANネットワーク開始

サムスン電子は、ドイツで最初の商用サイトを立ち上げたことを発表し、仮想化RAN(vRAN)とOpen RANの推進を続けています。

同ベンダーは、ドイツの通信事業者O2 Telefónicaと提携し、バイエルン州ランツベルク・アム・レヒにサイトを開設し、高性能で信頼性の高い4Gおよび5Gサービスを顧客に提供する予定です。

両社は10月に共同イニシアティブを締結し、vRANとOpen RAN技術の複数の試験に関するロードマップを、策定することを目的としています。

試験後、O2 Telefónicaとサムスン電子は、「この最初の商用サイトの立ち上げにより、ラボからフィールドへと進んでいます。私たちは、Open RANの旅において、また大きな一歩を踏み出します」と述べています。

O2 Telefónicaの最高技術・情報責任者(CTIO)であるMallik Raoは、「サムスン電子と共に、私たちは最新のOpen RAN技術を、モバイルネットワークに活用しています。未来のネットワークに向かう過程で、私たちは新しいネットワークソリューションを統合し、お客様に卓越した接続性を提供しています。Open RANはネットワークを自動化し、新しいアップデートをより速く展開し、ネットワークコンポーネントをより柔軟に使用するのに役立つビルディングブロックです」と語っています。

サムスン電子によると、最初のサイトは4Gおよび5Gソリューションの初期出荷からわずか3か月後のことでした。

サムスン電子は、4Gと5GのvRAN 3.0ソリューション、64T64R Massive MIMO無線を含むローバンド、ミッドバンド(700MHz、800MHz、1.8GHz、2.1GHz、2.6GHz、3.6GHz)をサポートするO-RAN準拠の無線を提供したと述べています。

今年2月サムスン電子は、カナダの通信会社TelusとOpen RAN契約を結びました。昨年は、Dish WirelessのvRAN5Gネットワークの立ち上げをサポートしました。

今年のモバイルワールドコングレスのイベントで、サムスン電子アメリカのネットワーク事業担当上級副社長Magnus OjertはDCDに対し、同社は市場でナンバーワンのOpen RANベンダーになりたいと語りました。

「あるビジネスに参入する際、4番手や3番手になることは望んでいません。最終的にはナンバーワンになりたいのです。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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