Nvidiaのデータセンター事業の売上が初めてゲーム事業を上回る

チップメーカーNvidiaのデータセンター事業の売上が、約30年前の同社設立以来初めて、ゲーム事業の売上を上回りました。

ゲーム事業の売上は着実なペースで増加を続け、前年比26%増、Q1比で24%増でしたが、一方 データセンター 向けチップの売上は、前年比126%増、Q1比54%増と大幅に増加しました。

全体としての収益は前年比で50%増加し、前四半期から26%増加しました。データセンター向け事業の売上高は17億5000万ドルと予測値の17億1000万ドルを超える結果となりました。

上手くいっている

Refinitivが発行し、New York Timesが確認したIBESデータによると、同社の収益はアナリストの予想を上回りました。 彼らが予測した一株あたり1.97ドルに対し、2.18ドルと上回り、四半期収益は、アナリストが発表した先行予測の36億5,000万ドルに対して合計37億7,000万ドルで着地しました。

爆発的な成長の理由の1つは、今年初めにMellanoxを69億ドルで買収した事によるもので、今四半期のNvidiaの総収益の14%を占めています。

もう1つは、Covid-19に伴うリモートワークの増加に伴い、第1四半期に中国のサプライチェーンが混乱し、1億ドルもの損失があったにもかかわらず、グローバル規模でデータセンター向けチップの売上が増加した事によります。

「未来のコンピュータ企業はデータセンター規模の会社になると我々は信じている」とHuang氏は決算報告会で述べました。「コンピューティングユニットは、もはやマイクロプロセッサやサーバ、クラスタではなくなった。コンピューティングユニットは今やデータセンター全体である。」

一方、ゲーム部門の成長は比較的スローペースではあるものの、Ampereアーキテクチャをベースにした最初のゲームグラフィックスカードを導入する予定もあり、同社のCEO Jensen Huang氏は、次の四半期はゲーム事業部門にとって良いものになると予想しています。

5月に、同社はデータセンター向けにAmpereアーキテクチャに基づくA100 GPU の販売を開始し、これまでで最大のパフォーマンスの飛躍を遂げました。

同社がArmの買収を判断するかどうかで、 HPC およびデータセンターの機能が将来どのように進化するかに大きな影響を与えることは間違いありませんが、これについてはまだ確定していません。

最後に、パンデミックの結果として自動車業界向けチップの販売数は前年比-47%と急減しましたが、Huang氏は次の四半期には売上高全体は46%増加の44億ドルを予測していると述べています。

Data Center Dynamics

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