米裁判所がAWSにサービス復元を強要するParlerの試みを却下
米国地方裁判所は、AWSにSNSサイトの再ホストを強要する仮差し止め命令を取得しようとするParler(パーラー)の試みを却下しました。
AWSは、複数の利用規約違反と、パーラー上で部分的に計画されていたとする死者5人を出した米国議会議事堂への暴力的な攻撃の事実を受けて、Parlerを同プラットフォーム上から追放しました。それ以降、Parlerは新たなホスト先を見つけるのに苦労しており、クラウドサービスへの復帰を狙いAWSを提訴していました。
パーラーは曇った未来に直面
パーラーは1月10日にAWSへのアクセスを失い、成長を続けていたWebサイトは完全に閉じられました。「パーラーがAWSの利用規約に準拠する効果的なプロセスを持ち合わせていないことは明らかだ」とAWSは報道機関にも同時に送信したパーラーへのメッセージの中でこのように述べていました。「先週ワシントンDCで起こった不幸な出来事を考えると、この類のコンテンツは更なる暴力を扇動するといった深刻なリスクがある」
2日後、パーラーは、渓谷に関して十分な時間は与えられず、プラットフォームからの追放は政治的な敵意に基づいていると主張し訴えました。同社はまた、Amazonは競合の顧客であるTwitterに利益をもたらす動きをしたとも主張しました。
「主張を裏付けるために提出された証拠はわずかであり、AWSは異議を唱えている」米国地方裁判所のバーバラ・ロススタイン裁判官はこのように述べました。
「重要な点として、パーラーは、AWSとTwitterが取引を制限するために意図的に(あるいはまったく)一緒に行動したという証拠を提出していない」
ロススタイン裁判官は、パーラーに対し、AWSに対するホストの強要を却下し、AWSにとって、「この場合、特に米国議会議事堂で最近起きた暴動に照らして、問題となっている虐待的かつ暴力的なコンテンツをホストすることは公益ではなかった」と述べました。裁判官はまた、AWSは契約に基づき、Parlerとのビジネス取引を直ちに終了できると述べました。
Amazonの広報担当者は声明の中で次のように述べています。「裁判所の慎重な判決を歓迎する。これは言論の自由の話ではない。これは、一貫して私たちの利用規約に反していた顧客に関するものだった」
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