Parler復活、SkySilkのLAデータセンターがホスト
物議を醸しているSNSのParlerは、今年1月に起きた米国会議事堂への襲撃事件を受け、以前のホスト先であったAWSから追放され、しばらく停止においこまれていましたが、ついに復活しました。サイトは現在、QuadraNetが運営するLA施設でホストされているようです。
AWSは、 米国会議事堂を襲い、5人が死亡した事件に関与する極右勢力の多くが利用する、同プラットフォームのモデレートに問題があると非難しました。
AWSから追放された後、Parlerはサービスの復元を試みようとAWSを訴えましたが、これまでのところそれは成功していません。また、アプリについてもGooglePlayとAppleのapp storeから既に削除されています。
Parlerは小規模クラウド事業者SkySilkのおかげもあり現在サービス復旧にこぎつけましたが、アプリストアからは依然として削除されたままの状態となっています。
Parlerは最大の後援者の1人である共和党のRebekah Mercer氏から主に資金提供を受けており、ピーク時には約1,500万人のユーザを抱えていたと考えられています。尚、Mercer家は Cambridge AnalyticaやBreitbartにも資金を提供しています。
めでたく収まる
Kevin Matossian CEOは声明の中で次のように述べています。「SkySilkは、プラットフォームが一部の悪意のある人々の安全な避難所として使われていると信じる人たちから、Parlerが積極的な反応を受け取ったことをよく知っている」
「はっきりさせておくが、SkySilkは憎悪を支持したり容認したりするのではなく、むしろ私的な判断の権利を主張し、裁判官、裁判官、執行者としての役割は拒否する。残念ながら、多くのテクノロジープロバイダー仲間の、この主題に関する立場は異なるようだ」
Matossian氏は、今回のホスティングの決定を言論の自由の問題と呼び、コミュニティのモデレーションをより積極的に行うというParlerの主張を歓迎しました。以前、Parlerはモデレートをほとんどあるいは全く行わず、プラットフォームには殺害の脅迫、陰謀説、データセンターへの爆破脅迫、および国会議事堂の襲撃計画などが存在していました。旧バージョンのParlerに関するコメントは、SkySilkの利用規約に違反していると見られます。
SkySilkは独自のデータセンターを所有しておらず、代わりにロサンゼルスとニューヨークの施設でスペースを提供しています。この事業者はTechCrunchによりOVHcloudのリセラーとして説明されていますが、OVHはどちらの都市でも運営されていません。
ParlerはLAデータセンターのスペースを占有しました。LAデータセンターの所在地は530W 6th Street、90014で、QuadraNetデータセンターの場所と同一番地です。またSkySilkのOrigin Autonomous System(AS)フィールドもQuadraNetによって運営されています。
DCDは、SkySilkが顧客であることを確認するためにQuadraNetに連絡しました。
QuadraNetのIlan Mishan CEOは、DCDに対し次のようにコメントしました。「Parlerは当社の施設でホストされておらず、いかなるインフラストラクチャ、光ファイバ、IPなども使用していない」ParlerはQuadraNetからは直接ホスティングされていませんが、彼はSkySilkが顧客であるかどうかの質問については回答を拒否しました。SkySilkはスペースやサービスをParlerに対し再販していると見られます。
QuadraNetは、2004年以来163,600平方フィート(15,200平方メートル)のLAテレコムセンタービルで運営を行っています。この施設は、世界で最も接続されているデータセンタービルの1つであるOne Wilshireに隣接しています。
GI Partnersが所有するOne Wilshireは、主要な キャリアホテル であり、多くのデータセンタープロバイダーの拠点となっています。
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。