ルーマニア政府サイトがロシアのハッカー集団「Killnet」に攻撃される

DDoS攻撃でルーマニアのサービスが停止

ルーマニア政府は、4月29日金曜日にロシアからのサイバー攻撃を受けたとの声明を発表しました。

政府や国防省などの公共機関のウェブサイトが、現地時間午前4時から、ロシア国内から発信されたと思われるDDoS攻撃を受けました。ルーマニア政府筋によると、ロシアのハッカー集団「Killnet」が犯行声明を出しているとのことです。

政府は攻撃の撃退に自信を示していますが、本稿執筆時点(4月29日)では、インターネット障害サイトでは、gov.ro(政府主要サイト)と国有鉄道サイト(cfrcalatori.ro)がともにダウンしていると報告されています。一方、防衛省(mapn.ro)サイトはまだ生きているようです。

ルーマニア政府のプレスリリースでは次のように報道されています。「今朝、gov.ro, mapn.ro and politiadefrontiera.ro [Border Police], cfrcalatori.ro [National RailRoads] and the financial institutionのサイトが、一連のDDoSサイバー攻撃の影響を受けた」

リリースではまた、専門家らが現在サイトの稼働を維持し、そして攻撃元を特定するために調査を行っているとしています。

防衛省は、一時的にアクセスはできなくなったものの、サイトは機能し続けたとし、また、サイト上には機密情報は含まれていないため、情報が抜き取られることはなかったと断言しています。

この攻撃について、ヴァシレ・ディンク国防相は「象徴的なもの」であるとしています。「戦争が進行していなくても、政府サイトに対するこのような攻撃は存在する。我々のサイバーセキュリティ部門は準備ができている。今回のような出来事は素人によるものでもある。組織的に仕組まれたものもある」

ロシアのハッカーらは忙しい一日であったようです。彼らは、チェコテレビ、チェコラジオを含む、チェコのニュースサイトをも攻撃していました.

ルーマニアへの攻撃は、ロシアのハッカー集団Killnetが行ったものであるとルーマニア情報局は述べています。Killnetは今週初め、チェコのメディアを攻撃しましたが、過去にも同様の攻撃を実行したことがあります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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