AWSバージニア州北部でEC2とEBSのパフォーマンス障害が発生

ストレージ連携の問題がEC2およびEBSインスタンスに影響、一部で障害が継続中

AWSのバージニア州北部のリージョンのEC2およびEBSストレージサービスでパフォーマンス上の障害が発生し、その問題は現地時間の日曜日から月曜日の朝まで続いている状態です。

AWSのステータスページによると、昨日の午後8時11分(PDT)に、バージニア州北部のUS-EAST-1 リージョン のUSE1-AZ2 アベイラビリティゾーン において、「一部のEBSボリュームのパフォーマンス低下」の調査を行なっていることが明らかになりました。同社によると、影響を受けたアベイラビリティゾーン内で新たに起動した一部のEC2インスタンスにも影響があったとのことです。

また、EBSボリュームを使用しているEC2インスタンスでは、接続されているEBSボリュームへのIOが停止しているために障害が発生する可能性があり、新規に起動したEC2インスタンスにおいても、ボリュームのパフォーマンスが低下しているために起動に失敗する可能性があるとの事です。

この障害は、EBSサービス内のサブシステムに限定されています。「ストレージホストの調整を担う大規模なEBSサービス内のサブシステムは、現在、リソースの競合が増加しているためにパフォーマンスが低下している」

同社は、ストレージホストとEBSサービスの調整を担うサブシステム内のリソース競合の増加に対処するために「いくつかの変更」を行ったが、その変更により若干の改善が見られたものの、影響を受けたEBSボリュームはまだ完全には回復できていないと述べています。

9月27日午前1時15分(PDT)現在、影響を受けたアベイラビリティゾーン内の影響を受けたEBSボリュームの「大部分」はパフォーマンスが通常レベルに回復したものの、一部の影響を受けたEBSボリュームでは回復が遅れ、影響を受けたアベイラビリティゾーン内の「少数の追加ボリューム」ではパフォーマンスの低下がみられると同社は述べています。

「現在、根本原因を調査し、影響を受けたEBSボリュームのパフォーマンスを回復させるための緩和策の実施を行っている」

今回の障害の影響を受けた企業の中には、Signal 、Xero そしてNestなどが含まれているようです。

更新:AWSは、問題は完全に解決し、サービスは正常に回復したが、RDSデータベースやElasticacheクラスタを含む一部のサービスの復旧作業についても継続して行っていると発表しました。

「ほぼすべてのEBSボリュームは完全に復旧したが、残りの小さなEBSボリュームセットの復旧作業を継続している。これらのボリュームの復旧状況については、Personal Health Dashboardを通じてお伝えします」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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