ウエスタンデジタルとキオクシアが合併交渉を進展

メモリチップメーカーのWestern Digital(以下、ウエスタンデジタル)とKioxia Holdings(以下、キオクシア)が、合併に関する協議を進めています。

ブルームバーグの報道によると、ウエスタンデジタルはフラッシュ事業を分割してキオクシアと合併させ、米国での株式公開企業を設立する計画だといいます。またその後、日本での2度目の株式上場も計画中との事です。

合併後の会社の経営は、ウエスタンデジタルの経営陣が担当すると見られています。この買収が大幅に変更されたり、破談にならない限り、今後数ヶ月の間に発表がおこなわれる見込みです。

両社は2021年に合併の協議を開始し、ウエスタンデジタルは200億ドルの株価を提示していました。しかし、キオクシアは新規株式公開(IPO)を重視しているとし、この取引は破談となりました。

昨年、アクティビスト・インベスターのElliott Investment Managementは、ウエスタンデジタルが2015年に190億ドルでSanDiskを買収した後に行っていたフラッシュ事業を分割するよう求めていました。

6月にウエスタンデジタルは、同社の6%を所有する株主からの圧力を受けて、戦略的選択肢の見直しを発表していました。

なお、今回の発表を受けて、ウエスタンデジタルの株価は約2.4%上昇しました。

2018年に東芝からスピンアウトしたキオクシアは、いまだIPOを果たしていません。2020年に米中間の緊張により東京証券取引所への上場を延期し、2022年後半にはNANDメモリーチップの需要急減により再び上場を延期しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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