あつ森でデータセンターを学ぶ【特集】
【データセンター施設外部】
今度は、 データセンター施設の外側にある各設備を見てみましょう。
セキュリティフェンス
データセンター敷地内に不正侵入者の立ち入りを防ぐため、セキュリティフェンスは侵入者が登れるのを阻止するのに十分な高さ(3~4m程度)で設けられます。
あるいは、カミソリの刃を仕込んだ鉄条網である「
尚、機器の搬入等で外部から敷地へ出入りする場合は、車両用のゲートを通過する必要がありますが、そこには警備員が配置されており、事前の立ち入り許可証を求められます。また、ゲートやフェンスの各所にはCCTVカメラが設置され、不正な侵入は常時監視されています。
ゲートには、危険な区域であることを通知する為の表示板が設けられていたりします。
搬入口、搬入用エレベーター
データセンター内には大型の設備が多く収容されています。
設備の追加や撤去などで、当然それらを搬出入させなければならないシチュエーションは起こりえます。そこで、データセンターの搬入用エレベーターは非常に巨大なものが設置されており、大きなラックの持ち込みも十分可能です。
また、搬入用エレベータまでは、トラックの荷受けからスムーズに移動できるような動線が確保されています。また、搬入口は侵入検知センサーが設けられたり、セキュリティカメラで監視されています。
冷却塔(クーリングタワー)
データセンターの冷却に水冷式空調機が使われている場合、屋上や敷地内に、 冷却塔 (クーリングタワー)という設備が設けられます。冷却塔は水を蒸発(気化)させ,水の蒸発潜熱によって水自身を冷却する装置です。
冷却水は、空調機で使用されると水温が上昇してしまうため、再度使えるように冷やす必要があります。そこで冷却塔を使って冷やし、再度空調機に冷水を戻します。
大規模データセンターでは、一ヶ月に数百万リットルもの水が冷却塔から蒸発し、大量の水使用が現在大きな問題となってきています。水は節約しなければならない天然資源であり、水の使用効率性(WUE)を高めることが求められています。
ソーラーパネル
大量のソーラーパネルをデータセンターの屋上や近隣施設に設ける例も最近増えてきています。ソーラーパネルを使った太陽光発電は、 再生可能エネルギー (Renewable Energy)と言われる、枯渇する心配がない自然界に常に存在するエネルギーを使った発電のひとつです。再生可能エネルギーは他にも風力や地熱などがあります。
一方、今でも多く使われている石油、石炭、天然ガスなどといった化石燃料は限りある資源で、近い将来に枯渇します。また、化石燃料は温室効果ガスを発生させるために地球温暖化を招くものとして、世界中で使用を抑えるよう働きかけが行われています。
太陽光発電は太陽光が無いと発電できず、安定的な発電が見込めません。またデータセンター1棟全体が必要とする電力を発電するには相当規模のソーラーパネルが必要となったりとまだ様々な課題があります。しかし、GAFAMなどの大規模データセンターでは再生可能エネルギーへの取り組みは進んでおり、将来技術の発展と共によりクリーンなエネルギーを使う割合は増えていくでしょう。
【参考記事】世界のデータセンターの再エネ対応状況まとめ
よろしければTwitterアカウントフォローお願いします(笑)
【第2弾】運用編も是非ご覧ください
【第3弾】あつ森でデータセンターを学ぶ2、も合わせてお楽しみください。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。