NECが次期「地球シミュレータ」スパコンを受注
NECが、4代目の地球シミュレータスーパーコンピュータを受注しました。19.5ペタフロップスを実現するシステムは2021年 3月に稼働開始が予定されています。
同システムは、NECのSX-Aurora TSUBASAベクトルプロセッサとNvidiaのA100Tensor Core GPUをベースとし 、Mellanox HDR 200Gb/s InfiniBandネットワークに接続されています。
地球をシミュレート
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、気候変動モデリング、海洋資源、地震、火山活動などの地球科学研究に、ES(Earth Simulator:地球シミュレータ)スーパーコンピュータを使用しています。
最初の地球シミュレータは、2002年に35.86テラフロップスを実現した世界最速のスーパーコンピュータとして発表されました。(ちなみに今日では、4基のA100 GPUでそれを実現可能)
その7年後に、2代目の地球シミュレータES2(131テラフロップス)に更新されました。これは当時最速のシステムではありませんでしたが、世界で最も効率的なスーパーコンピュータでした。
その後、2015年に発表された3代目のES3では、1.3ペタフロップスとついにペタフロップスの壁を突破しました。4代目のシステムはES3より15倍もパワフルであるとされ、もし今リリースされた場合、現在最も強力なスーパーコンピュータのトップ30にランクインします。
今日、世界で最も強力なシステムは、415.53ペタフロップスを実現した富岳です。(しかし実際のところ、システムはまだ一部、89ペタフロップス分しか稼働していません)
Data Center Dynamics
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