GlobalFoundries、シンガポールの新半導体工場を着工
GlobalFoundries(グローバルファウンドリーズ)は、シンガポールで40億ドル規模のチップ製造工場を着工しました。工場は2023年の操業開始が予定されています。
グローバルファウンドリーズは、ドイツ・ドレスデンと米国サイトへの20億ドルの拡張資金を投入するとともに、顧客からの前払い金と政府からの補助金で開発資金の一部を賄う予定のようです。
CEOのTom Caulfield氏は次のように述べています。「私たちはグローバルな展開を加速させていく。私たちは、お客さまから製品の1つをお預かりして、その製品を大陸にある工場で製造することができる、テーピングアウトと呼ばれる製品がある。これにより、究極のサプライチェーンの柔軟性と安全性を実現している」
2023年後半に新工場のフル稼働が開始すると、25万平方フィート(23,200平方メートル)のクリーンルームでは年間45万枚の300mmウェハーを生産できるようになるといいます。
今回の工場の追加により、同社のシンガポールでの生産量は年間150万枚となります。
またこの新工場は、5Gや人工知能、自動車分野などの「成長分野」をターゲットとすることが期待されています。
グローバルファウンドリーズは、アブダビの投資会社であるムバダラが主に所有し、現在IPOの準備を進めている最中で、会社の評価額は200億ドルから300億ドルとなっています。しかし、7nm製品の開発を中止したことで、IBMから高額な訴訟を起こされる可能性に直面しています。
今回の拡張は、世界が深刻な半導体不足に苦しむ中で行われました。KPMGのアナリストは、自動車業界は半導体不足により最も大きな打撃を受けているセクターであり、自動車メーカーは今年、1000億ドルもの損失を被るだろうと予想しています。
Data Center Dynamics
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