X(旧Twitter)、サクラメント・データセンター閉鎖で年間1億ドルのコスト削減と主張
X(旧Twitter)は、サクラメントのデータセンター閉鎖によって年間1億ドルを節約できたとしています。
同社のエンジニアリング・チームは、Xのポストの中で、データセンターの閉鎖に関して次のような発言をしています: 「合計で48メガワットの容量を手放し、他のデータセンターへの再配分を行う前に、60,000ポンドのネットワークラダーラックを取り壊しました」
同社がサクラメントの施設から撤退するという報道は、ジョージア州アトランタのデータセンターを縮小する計画とともに、2022年12月に明らかになりました。その後2023年6月には、イーロン・マスクのテスラがサクラメントのデータセンターのリース契約を締結しました。
Xの退去決定により、合計で5,200ラック、148,000台のサーバーの移設と再プロビジョニングが必要となりました。
同社はまた、ワークロードの一部をオンプレミス・データセンターに移すことで、大幅なコスト削減を実現したとしています。
「この移行によって、毎月のクラウドコストは60%削減されました。私たちが行った変更の中には、すべてのメディア/ブロブ・アーティファクトのクラウドからのシフトもあり、クラウド・データ・ストレージ・サイズ全体を60%削減しました」
X/ Twitterは今年、クラウド・コンピューティングの料金未払いが報じられ、たびたびニュースになっていました。
2022年11月、同社はAmazonおよびOracleとの契約を再交渉しようとしていました。2023年3月には、同社が7000万ドルのAWS請求書の支払いを拒否し、報復としてAWSが広告料の支払いを拒否したという報道が流れました。
2023年6月には、今度はGoogle Cloudの請求書の支払いを拒否したとの報道があったが、最終的にこの問題は解決しました。同月、オラクルに対しても、数カ月分のクラウド・コンピューティング費用の支払いを滞納していたことが判明しました。
同社はまた、「オンプレミスのGPUスーパーコンピューティングクラスターを構築し、クラスターをサポートするために43.2Tbpsの新しいネットワーク・ファブリック・アーキテクチャを設計、開発、提供した」とその他の成果も挙げています。
Xは2023年4月にAI(人工知能)プロジェクト用に1万個のGPUを購入しましたが、その取引額は数千万ドルと見積もられています。クラスターはXの2つのデータセンターのうちの1つに収容されていますが、どちらかについては不明です。
Xはさらに、ネットワークバックボーンの容量と冗長性を拡大し、年間約1390万ドルを削減し、ピークトラフィックの自動フェイルオーバーテストを開始したと発表しています。
イーロン・マスクは2022年4月にX(当時はTwitter)の買収を開始し、10月にこれを完了しました。翌月には、マスク氏が同社の負債利子返済のために10億ドルのインフラコストを節約しようとしていたことが明らかになり、大量のレイオフが行なわれました。
この買収期間の間、Twitterは7月、9月、11月、そして2023年の2月と3月と立て続けにシステム障害を引き起こしていました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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